新型は待たなくてOK! 現行「ランクルプラド」驚異の残価率が下がらない理由
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 112
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 112
「ランドクルーザープラド」の周辺が騒がしくなっています。
トヨタの国内向けラインナップにおいて、本格SUVであるランドクルーザープラドはけっして台数を稼ぐタイプのモデルではありませんが、驚異的なリセールバリューの高さで強い存在感を示しているのは自動車業界では言わずと知れた話。なにしろ7年落ちでのリセールバリュー(残価率)が9割を超えることが珍しくないほどなのです。
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そんなランドクルーザープラドには、2022年秋ごろから受注停止という報道があったり、はたまた2023年にはフルモデルチェンジが迫っているというウワサが流れたりしています。
一般にフルモデルチェンジをすると旧型モデルのリセールバリューは下がる傾向にありますから、リセール重視でランドクルーザープラドを狙っているというのであれば、フルモデルチェンジを待つべし…というのが従来的な考え方では当然の判断になります。
ただし、次期ランドクルーザープラドについてはそうした過去の常識が通用しないかもしれません。
現行型のランドクルーザープラドが誕生したのは2009年です。仮に2023年にフルモデルチェンジするとしても14年というロングセラーモデルになります。逆にいうと、もし2023年にフルモデルチェンジするとしたら、次のモデルチェンジは2030年代半ばになるという風にもいえるわけです。
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トヨタは2030年には商用車も含めたフルラインナップで電気自動車を用意することを宣言しています。2021年12月には、3列シートのSUV電気自動車のコンセプトカー「bZ ラージSUV」を発表済みであることを覚えている人も多いのではないでしょうか。
<写真:bZラージSUV(2021年公開)>
bZ ラージSUVが次期プラドを示しているという確証はありませんが、前述したようにランドクルーザープラドのモデルライフが10年を超えるのであれば、2030年のEVフルラインナップ化に向けて、次のフルモデルチェンジでは電動パワートレインを設定することは必須といえます。
ハイブリッドパワートレイン、もしくはフル電動化したランドクルーザープラドのリセールバリューはどうなるでしょうか。これまでの流れを汲んで、電動化時代にも生き残る本格SUVとして評価されることでしょう。
そして、仮に次期ランドクルーザープラドが電動化したならば、現行ランドクルーザープラドは貴重な純エンジンSUVとして、今まで以上の高いリセールバリューを誇ることになるでしょう。
モデル末期といえる現行型をオーダーしたとしても、はたまた次期モデルの発表を待つとしても、いずれにせよユーザーが後悔するようなことはなさそうです。
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ところで、ランドクルーザープラドのEV化については、タフネスを求められる本格SUVの電動化は考えづらいという指摘もあります。
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しかし、トヨタはすでにSUVよりもタフネスが要求されるピックアップトラックについてEVを展開することも宣言しています。
2021年12月の発表ではピックアップトラックEVのコンセプトカーを提示していますから、その登場は間違いありません。
<写真:ピックアップEV(2021年12月公開)>
ピックアップトラックのフルEV化が可能であれば、ランドクルーザープラドのような本格SUVにおいてもフル電動パワートレイン化やEV化は可能といえるのではないでしょうか。
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