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新型フェアレディZは、ビッグマイナーチェンジで正解だった。“最後のガソリンZ”ならではの硬軟自在の走りとは?

電動化という呪縛から逃れたビッグマイナーチェンジ

長引く半導体不足やサプライチェーンの混乱から、一時その受注が停止されているフェアレディZ。日産陣営としても、北米ならまだしも日本で乗り出し500万円を超えるスポーツカーがこれほどの人気を博すとは予想していなかったことから、エンドユーザーの間では思わぬ混乱が生じているようだ。

そしてこの状況をさらに煽ってしまうことは筆者としてもかなり気が引けるのだが、新型フェアレディZはやはり、クルマ好きなら手にするべき一台だと思う。

ご存じの通り7代目となったフェアレディZのアーキテクチャーは、先代のシャシーをキャリーオーバーしている。型式的には「Z35」型ではなく、「Z34」型の後を継ぐ形で「RZ34」となった。「R」とはリファインの意味で、即ちフルモデルチェンジではなくビッグマイナーチェンジである。

しかしこれは、賢い選択だったと筆者は感じている。もし現行フェアレディZがフルモデルチェンジを果たしていれば、そこには必ず「電動化」という文字がつきまとったはずだからだ。

>>日産 フェアレディZのスペック詳細はこちら

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