80km/hまで逆位相(!)に切れる新型メガーヌの痛快な後輪ステアを体感
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:菊池 貴之 1
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「フォルクスワーゲン ゴルフ」に真っ向勝負を挑むルノーのCセグメントハッチバック「メガーヌ」が4代目へとフルモデルチェンジを果たした。
しかしそのインポーターであるルノー・ジャポンは、正面切って彼らとは勝負をしない。よりスポーティなモデルである「GT」系を主軸に、ルノー・スポールのキャラクターを全面に押し出して、そのラインナップ展開をしているのである。
これまでは完全に「メガーヌ RS」の影に隠れていた「メガーヌ GT」。しかし今度のGTは単独でもかなり強烈な存在感と、鋭い走りをドライバーに与えてくれる。もしかしたらサーキットユースが前提のRSよりも、日常を共にできるスポーツモデルとしてGTの方が主力になり得るのではないか? という印象すら持ったほどである。
搭載されるエンジンは、1.6リッターの直噴ターボ。その最高出力は205ps、最大トルクは280Nmと、既に発表されているRSの280ps/390Nmよりは75ps/110Nm低い数値となっているが、ストリート~ワインディングを主戦場とするその性格から考えると、まったく不足はない仕上がりになっている。
小排気量ターボのピックアップは鋭く、それでいて低速時のアクセルオン/オフによるスナッチも起こらない。これにはブースト制御の巧みさ以外にも、今回から7速となったEDC(エフィシエント・デュアル・クラッチ)の協調性も功を奏しているのだろう。よほどガサツな操作をしない限りは、極めてスムーズに発進し、パーシャルスロットルを受け付け、かつ高回転まで伸びてくれる。
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