ジャガーF-PACE・初試乗。プレミアムSUVの新参者はどんなクルマか?
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
ひと目でジャガーだと判別させるのは、XEやXFと共通イメージの台形ラジエーターグリル、前後のレンズ類といったディテールはもちろん、切り詰められた前後オーバーハング、ノーズの長いプロポーション、シンプルながらも美しい面で構成されたフォルムなど、あらゆる要素の相乗効果によるもの。セダン、クーペでもこだわっているキャビン1に対してロアボディが2というプロポーションの黄金比は継承されていて、そこにデビュー記念限定車の“FIRST EDITION”では実に22インチホイールという大径のタイヤ&ホイールが相まって、相当な迫力を醸し出している。さすがに、タイヤ代は心配になるけれど…。
インテリアも、やはり最新のジャガーの様式に則った造形だ。相対的に低めの着座位置、高めのセンターコンソールなどによって囲まれ感が強調されているのがジャガーらしい。メーターパネル内にアナログ計ではなく12.3インチTFTモニターが内蔵され、計器や各種情報の表示、更にナビゲーションの地図画面を表示できるのは、XFと同様。ダッシュボード中央には10.2インチタッチスクリーンを使ったインフォテイメントシステムの“InControl Touch”が搭載されている。他に便利な機能として、手持ちのスマートフォンを使ってナビゲーションの目的地設定ができたり、車両の施錠/開錠、始動前のエアコンの操作なども可能だ。
コクピット感覚の前席に対して、後席には余裕のスペースが与えられており、大人2人がリラックスして過ごすことができる。背もたれは電動リクライニング式だ。もちろん、これは前側に倒して荷室を拡大することもできるが、後席使用時でも容量は650Lに達するだけに、その機会はそう多くはならなそうだ。
機能装備としては、ウェアラブルなアクティビティキーが用意されたことにも注目したい。このキーは防水で、例えるならナイキの「フューエルバンド」のような腕に巻くタイプ。身につけて、リアゲートの「JAGUAR」の“J”にタッチするだけで、施錠、開錠ができる。サーフィンなどのマリンスポーツ、あるいはスノーボードに興じるシーンを思い浮かべて欲しい。このアクティビティキーがあれば、もはやキーを携帯する場所に悩む必要は無い。文字通り、アクティブにSUVで遊び倒す人にぴったりな装備と言えるだろう。
車体の基本アーキテクチャーはXEやXFと共通と言えるが、それは構造が近いというだけで部品自体も同じというわけではない。より軽量化が推進されたボディは全体の約80%がアルミ製とされ、しかもその多くにリサイクル素材が使われている。ジャガー(と、ランドローバー)のアルミボディが、単に軽量化によって走行中のCO2排出量を減らしているだけでなく、製造の時点から環境負荷を大きく低減しているということは、もっと意識されても良いと思う。
サスペンションも、やはり形式はXEやXFと共通だが、モノはまったくの新規設計だという。電子制御式可変ダンパーのアダプティブダイナミクスは用意されるが、エアサスペンションは設定無し。「無くても十分な快適性と走りを両立できている」と胸を張っていた。
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