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最後のランエボにサーキットで試乗。煮詰められたドライバビリティ

WRCで栄光の時代を築いた日本メーカーの一角

1000台限定で発売されたランサーエボリューション ファイナルエディション。このモデルをもってランサーエボリューションXは生産終了となり、次期モデルの計画も今のところないことから、23年におよぶランサーエボリューションの歴史に終止符を打つことになるようだ。

そもそもランサーエボリューションは1992年にWRC(世界ラリー選手権)のホモロゲーションモデルとして登場。それまで三菱はギャランVR-4でWRCを戦ってきたが、コンパクトなランサーにVR-4譲りの2.0Lターボ・エンジンやフルタイム4WDなどを搭載して戦闘力アップを図ったのだ。

1987年からグループA規定で争われていたWRCは、当初ランチア・デルタが席巻していたが、業績的にも技術的にも絶好調だった日本メーカーがこぞって参戦。トヨタは1990年にドライバーズ・タイトルを獲得し、1993年には日本メーカーとして初のマニュファクチャラーズ・タイトルに輝き、スバルは1995年に両タイトルを奪取。三菱自動車も1996年から1999年までのドライバーズ・タイトルと1998年のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得するなど、日本メーカーの栄光の時代を築いた一角だった。

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