スペチアーレとスパイダー、2台のフェラーリ458で箱根を走る【後編】
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:篠原 晃一
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フェラーリのV8ミドエンジンGTには、常にスパイダーと呼ばれるオープンモデルが存在していた。とはいえその呼び名とは裏腹に、その多くは取り外し可能なルーフを備えるいわゆるタルガ形式のものだったが、458スパイダーはそれらとは一線を画する。
フロントエンジンのカリフォルニアで初めて用いられたアルミ製リトラクタブルハードトップを採用、トップを上げたときのスタイリングや空力特性を従来型より大幅に向上させている。
それと同時に、これまでのタルガ形式のスパイダーと違って、スタイリングの印象がクーペボディのイタリアとは明らかに異なるのも、458スパイダーのポイントのひとつだ。だから、イタリアよりもスパイダーの方がカッコいいと感じるマニアもいるかもしれない。
しかも今回の試乗車は単なるスパイダーではない。テーラーメイドプログラムの日本特別仕様、その名も「BUSHIDO=武士道」を施したクルマで、侍の和装にヒントを得たブルーの内外装、刀をイメージしたボディのストライプ、日の丸の旗に由来するレッドとホワイトのパイピング、それにカブトをあしらった記念プレートなど、多彩な特別装備を持つ。
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