2011年10月
■2011年10月
フェラーリ458イタリアをベースにしたオープンモデルのスパイダーが2011年10月に発売された。フェラーリでは単にクーペをオープン化したものではなく、スパルタンなクーペボディの458イタリアに対し、スパイダーはよりラグジュアリーな志向を強めたモデルとしている。外観デザインは458イタリアをベースしたものに、LEDヘッドライトを採用するなど、新しい技術を盛り込んでいる。ルーフは幌ではなくハードトップでシンプルな開閉機構を採用することにより、わずか14秒で開閉を終えることができる。リヤのミッドシップに搭載されるエンジンは直噴仕様のV型8気筒4.5リッターで、425kW(570ps)/540N・mのパワー&トルクを発生する。最高出力を発生する回転数は9000回転、最大トルクも6000回転で発生する超高回転型のエンジンだ。組み合わされるトランスミッションは電子制御デファレンシャルと統合された7速のF1-DCTで、フェラーリFF用のものを進化させた仕様が搭載される。0-100km/hを3.4秒で駆け抜け、最高速は320km/hに対するという。またスタートストップシステムなどを含むHELEパッケージやを採用することで、高性能と省燃費、省排気ガスを実現した。ルーフを格納するスペースとの関係もあって、クーペとは異なる吸排気系のレイアウトが採用され、独特のエンジンサウンドを響かせている。トラクションコントロールのF1トラック、ハイパフォーマンスABS、磁性流体ダンパーなどが標準で装備されている。ブレーキはカーボンセラミック製だ。路面状況などに合わせてさまざまな走りが可能なレーシッグ・マネッティーノも設定されている。