SLS AMG ロードスター、“世界最速”の実力
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
「ガルウイングかロードスターか」…もし自分がSLS AMGを買うなら、きっと悩み続けるかもしれない。実際にモナコで開催された『SLS AMG ロードスター』の試乗会に参加してみて、この悩みは相当に手強いと思った。
そもそも論を言うと、ガルウイングはなぜ生まれたのだろうか。時は1954年に遡るが、当時のメルセデスの技術の粋を集めて開発されたスポーツカー「300SL」は鋼管スペースフレームのボディ構造を持っていた。そのボディ剛性を高めるために、サイドシルに相当するドアのステップ部分に大胆な補強材を使って、はね上げ式のドアというユニークな構造を採用したのだ。
ドアを開けるとボディ剛性を高めるために、キャビンへのアプローチ部分の下側には前後に「梁(はり)」が架け渡されている。この水平材のおかげで高速走行では安心して快適に走ることができた。ドアを開けた姿があたかも羽を広げたカモメのように見えることから「ガルウイング・ドア」と命名されたのである。つまりガルウイングは、スペースフレーム構造のボディ剛性を高める手段として開発されたのであった。
当時の歴史をなぞれば、1957年までガルウイングの300SLは生産されたが、その後はルーフがないロードスターに代替えされた。速く走るためにはボディ剛性は不可欠な機能だが、優雅に高級車としてのスポーツカーを愉しむにはオープンモータリングが可能なロードスターに当時のセレブは魅了されたのであった。300SLの時代のガルウイングとロードスターにはそんな経緯があったのだ。
ところで、ようやくマクラーレンと決別し、エンジンサプライヤーであったAMGが独自でコンプリートカーを開発した1号車が「SLS AMG クーペ」であったが、企画開発段階から二作目となるロードスターも視野に入れて開発が進んでいた。技術のブレークスルーはずばり、「ロードスターのボディ剛性」であったとAMGのエンジニアは述べている。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う