新エンジン搭載。ヴォーグ&ディスコ4に試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:中野 英幸
王者であるが故に、オーナーになるためにはそれ相応の出費を覚悟しなければならないレンジローバーヴォーグ。それに対し、ディスカバリーはスターティングプライスが674万円と、レンジローバーヴォーグの約半分。先代はエントリーグレードが595万円だったから価格だけをみると高くなったように思えるが、これはナビや本革シートの付かない最廉価グレードが廃止になったためで、「SE」と呼ばれる中間グレード同士で比較すると、61万円も安くなった。内外装の高級化やエンジンの5リッター化など、内容の充実ぶりを考えればコストパフォーマンスは大幅に向上したと言っていいだろう。
見た目はレンジローバーヴォーグの弟分的なイメージになったものの、中身は決定的に異なる。レンジローバーヴォーグがモノコック構造を採用しているのに対し、ディスカバリー4はディスカバリー3から受け継いだインテグレーテッドボディフレーム構造をもっているからだ。
ディスカバリー3は、砂利道をまるで舗装路を走っているかのようにスムースに駆け抜け、それでいてオンロードの走りもシュアという、魔法のような足回りをもつクルマだった。それに対し、ディスカバリー4では足回りが若干固められ、よりオンロード志向が強まっている。乗り味の独自性は若干薄まったが、それと引き替えに高速スタビリティは間違いなく向上している。このあたりは、出力、トルク、回転フィールともに大きくジャンプアップした新しいエンジンとのマッチングを図った結果という側面もあるのだろう。
674万円という価格は、絶対的には決して安くはない。しかし、実車を眺め、乗ってみれば、それだけの価値は大いにあると思わせてくれる。このクラスのプレミアムSUVの購入を考えているなら、ディスカバリー4を検討リストに加えない手はない。
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