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Cベースのモンスター4.0 排気量UPこそブラバス流

メーカーでは出来ないスキマを突く!

日本が実に7年ぶりの新型メルセデス・ベンツCクラスのデビューで沸く中、本国ドイツではとんでもないクルマが誕生していた。ブラバス4.0。そう、新型C350セダンをベースにしたドイツ人気ナンバーワンチューナー、ブラバス製のコンプリートカーだ。

現在ドイツに“半移住中”の俺は、期せずしてこのクルマに乗れてしまったのだが、実はコイツが仕上がったのは6月。そう、ほとんどCクラスのデビューと同時期なのだ。

日本にまだ導入されてない3.5リッターV6搭載の272馬力仕様でも飽き足らず、ドイツではなぜにこんなクルマが、それも迅速に提供されるのか。そこには非常に現代的なメーカー事情が見え隠れする。

今や世界的な大メーカーは利益を得るべく魅力的なクルマを作りつつも同時にコンプライアンス、つまり公共性、健全性が求められている。特に比較的大衆に売らなければならないCクラスではなおのことだ。

そこでいたずらに大排気量化したり、過給器を付けてハイパワーを出し、CO2をまき散らすことはできないわけだが、一部エクスクルーシヴな客はやはりそういう存在を求めている。そこでこういう“特例”を作るチューニングメーカーが必要とされているのだ。

なにしろブラバスはメルセデスに公式に認められてホワイトボディの段階からパーツを手に入れ、れっきとした“ブラバス車”を作っているのだ。事実、車検証にはメーカー名のところに「ブラバス」と記されている。

今やチューニングメーカーには昔ほどの職人技術はないのかもしれない。だが、その分メーカーではおおっぴらには作ることができないクルマを求められている。そう、ある意味、スキマ狙いなのである。

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