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ポルシェ911ターボ試乗。Sモデルより約450万円安い“素の”ターボは間違いなくお買い得

ターボSとのパワー差はソフトウエア制御によるもの

ポルシェは2020年の春に「911(992型)」のトップモデル「ターボS」に続いて新たに「ターボ」を追加発表。その国際試乗会がホッケンハイムサーキットを起点に開催された。

パドックに並んだクーペとカブリオレに搭載されるフラット6(シックス)エンジンの排気量は3745ccで、スムーズな過給エアーフローを可能にするシンメトリックなレイアウト、すなわち同一方向へ回転するVTG(バリアブル・タービン・ジオメトリー)をもつツインターボが採用されている。

インタークーラーは993型ターボとそれ以前のモデルの様にフラット6の上方にレイアウトされ、冷却面積は旧ターボよりも18%大きくなっている。こうした改善の結果、大型化されたタービンブレードにも関わらずフラット6のピックアップは一層鋭いものになっているのだ。「ターボ」の最高出力は580馬力/6500rpm、最大トルクは750Nm/2250rpmで、「ターボS」と比べると最高出力は70馬力、最大限トルクは50Nmそれぞれ低い。その差はソフトウエアによるエンジン回転数の制御によるもので、それぞれ250rpm低い場所で発生している。

組み合わされるトランスミッションは8速PDK(DCT)で、PTM(ポルシェ・トラクション・マネージメント)制御による4WDを搭載している。カタログ上のダイナミックパフォーマンスは0-100km/hの加速所要時間が2.8秒(カブリオレは2.9秒)、最高速度は320km/hで、ターボSとはわずかコンマ2秒、10km/hの僅差である。

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