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AMGが開発する次期メルセデスの最上級オープン「SL」は次世代フレームを採用、ソフトトップに謎の新機能か?

モデルの存続が心配されたが、AMGが開発を引き継ぐ

「メルセデス・ベンツ SL」シリーズは現在では主にロードスターを指すが、そのルーツは1954年に登場したガルウィングで有名なクーペの「300SL」(W198)で、翌年に現れた「190SL」(W121)が最初のオープンカーであった。

その後、パゴダルーフ(空力性能のため中央がくぼんだデザインのルーフ)の「230SL」(W113)が1963年に後継モデルとして登場、1971年にはロードスターの「R」を開発コードに与えられた「R107」と続き、現在のSLシリーズは2012年から販売されている「R231」(6代目) である。

しかしSUVブームやEV化の狭間で、この古典的なロードスターの存在感は薄れている。前述の現行モデル(R231)はこうした状況に加えて、2015年に登場したラグジュアリー志向の「Sクラス カブリオレ」や、16年に加わったサーキットを目指すコンペティティブな「AMG GT ロードスター」の影響もあって壁の花的な存在となり、その去就が心配されていた。

だが、次期SLはAMGの手に委ねられて開発が進行していたのである。そして3年間の開発期間を得てようやく完成が近づき、来年春の公式発表を前にプロトタイプの同乗試乗が許された。

ニュルブルクリンクサーキットの前に現れた次期SLはこれまでスクープされたことのない軽装カムフラージュで、パナメリカーナグリルをもつフロント、その両脇に細長く切れ上がったヘッドライトなどの新しいデザイン言語を見て取れる。現行モデルよりはややコンパクトな印象だが、ロングノーズ&ショートデッキの古典的なロードスターのプロポーションは正しく引き継がれている。

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