次期型718ボクスターに早くも試乗。ダウンサイズターボの実力は？

筆者の木村好宏氏

わずか3名のジャーナリストの一人として

カナダのイエローナイフと言えば日本人にとってはオーロラ観光で有名だが、私はこの地で密かに行われている「次期ボクスター」の厳寒テストに同行取材を許された。それも光栄なことに、世界でわずか3名のジャーナリストしか招待されていない。

乗り継ぎ時間を含めるとドイツから飛行機で18時間もかかるこの地をなぜ選んだのか？　という質問に、テスト・チーム・リーダーのアレックス・エルンストは答える。「確かに北欧にもイヴァロやロヴァニエミ（※いずれもフィンランド）など北緯60度近辺のテスト地候補はあります。しかし、イエローナイフは12月から3月にかけてマイナス20度という低温度状態が安定して続くので寒冷地テストには絶好の場所なのです」。彼はさらに「ここは害のないオーロラ見物の日本人でいっぱいですが、パパラッチはいません」と片目をつぶった。