VW up!の事前情報公開 大量フォトでギリ出し!
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏
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VWの新しいAセグメント「up!(アップ)」が9月15日(プレスデーは13日~)から開催されるIAA(フラクフルト国際モーターショーで公開される。
NSF(ニュースモールファミリー)として、2007年のIAAで初めてアップのプロトタイプが紹介されてから、すでに4年の歳月が経った。この間、VWはルポに代えてピンチヒッターとしてブラジルからFOX(フォックス)というモデルを欧州に導入したが、ホームランはおろかヒットも出なかった。
今回のアップは将来を見据えた言葉通りのメガシティ・コミューターを目指しており、そこには多くのアイデアを見ることができる。
フォトデビューした最終生産型アップのエクステリア・デザインを見ると、フロントはプロトタイプを継承している。VWデザイン担当のトップであるクラウス・ビショップは「スモールカーのキャビンを確保するのにもっとも効率的な四角い箱のようなフォルムに仕上がっている。けれども明快でパワフルなデザインを成し遂げ、同時にVWのアイコンも十分に表現されている。」と語っている。
一方、リアはプロトタイプでは高い位置にあったコンビネーションライトユニットが低い場所に移動している。
ミニマムの道路占有面積でマキシマムな空間を実現したと表現されているアップの全長は軽自動車並みに短い3.54メートル。しかし全幅は1.64メートルとワイドで、全高は1.48メートル、ホイルベースは2.42メートルとなっている。この長いホイルベースと四角いボディのおかげで大人4人が無理なく乗れるというのがVWの説明である。
トランク容量は251リッターで、同サイズのクルマで最大、リアシートのバックレストを水平に倒すと、951リッターへと増大する。
正面に大きなスピードメーターを持つコクピットはシンプルながら視認性が高く、使い易い。ダッシュボードには左右一杯に広がるパッドパネルが選択可能でボディカラーに合わせて5色を選ぶ事が出来る。
インテリア・デザイナーがクルマとの生活がもっとシンプルでフレンドリーになるべき、というコンセプトで考えだしたのが「ボックス(箱)」である。写真で公開されていないので詳細は不明だが、キャビンに用意された「持ち運び可能なモノ入れ」であることが想像できる。「キッズ・ボックス」「シティ・ボックス」「トラベル・ボックス」が用意されるはずだ。
新しいカーインフォテインメントとなる「maps+more」ポータブル・インフォテイメント・デバイス(PID)も用意された。VWの開発陣はナビ、携帯電話、インフォメーション、エンターテインメントなどが一体となった安価なシステムが必要と判断。世界的に有名なナビゴン(NAVIGON)と提携してダッシュボード中央に置くシステムを開発したのだ。
1.0リッター3気筒ガソリンエンジンは2種類あり、最高出力60ps版と75ps版が用意される。100kmあたりのガソリン消費量は60ps版が4.2リッター、75ps版が4.3リッターで、C02排出量はどちらも100g/kmを切る。また、CNG(天然ガス)仕様は68psを発生し、このCNGモデルでアイドリングストップ機能を装備したブルーモーション仕様になると、CO2排出量は79g/kmへとさらに低減している。
興味深いのはこのクラス初の安全システム「シティ緊急ブレーキ」である。おそらくミリ波レーダーを装備したこのシステムは時速30km以下であれば異常接近に際して完全停止までブレーキが作動し、衝突を回避することが出来る。また速度が上がるとその状況に応じた衝突回避が自動的に行われる。
注目の価格はドイツで19% の付加価値税込でおよそ9500ユーロ(約100万円前後)と予想されている。
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