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トヨタ「カムリ」 低燃費で先進安全装備も充実の高品質好バランスセダン

マイナーチェンジを重ねるごとに最新機能を追加

トヨタ「カムリ」は、1980年にその初代モデルが登場したアッパーミドルクラスの4ドアセダンです。現在は10代目のカムリが、2017年10月からカタログモデルとして販売されています。

10代目の開発コンセプトは「官能へと、極まる。」というもの。わかるようなわからないようなフレーズですが、つまり「世界100カ国以上でよく売れている、優秀で経済的なセダン」というのがカムリのキャラクターだったわけですが、10代目はそれだけでは終わらない「数値化できない価値、五感に訴えかける上質さ」を目指したということです。

実際、低重心なプラットフォームに載せられるボディはクーペに匹敵すると言えそうな「色気」を感じさせながら、セダンとしての実用性も十分に備えています。なかなかしゃれたインテリアデザインとあわせ、たしかに「官能的なセダン」だと言えるでしょう。

日本仕様のパワーユニットはハイブリッドのみ。「ダイナミックフォースエンジン」と名づけられた新設計の2.5L直4エンジンに、トヨタの最新ハイブリッドシステムである「THS II」が組み合わされています。

これにより10代目のカムリは優れた動力性能と省燃費性能を両立。システム最高出力211psがもたらすスポーティな走りと、WLTCモードで24.3~27.1km/Lという、このクラスのセダンとしてはかなり良好な燃費の双方を味わうことができるのです。また実燃費も、普通に乗っている限りは20km/Lを下回ることはまずないでしょう。

カムリは最新の先進安全装備「Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティ センス)」も全車標準装備で、ミリ波レーダーと単眼カメラの組み合わせにより、クルマだけでなく歩行者も認識して衝突回避を支援。Toyota Safety Senseには「プリクラッシュセーフティシステム」「レーンディパーチャーアラート」「オートマチックハイビーム」「レーダークルーズコントロール」が含まれています。

2019年9月には一部改良が行われ、ディスプレイオーディオと車載通信機を全車に標準装備し、いわゆるコネクティッドサービスが全車で利用可能に。また安全装備では、車線変更時の後方確認をアシストする「ブラインドスポットモニター」と、車両後退時に左右後方からの接近車両を検知してブレーキを制御する「リアクロストラフィックオートブレーキ」が一部グレードに標準装備されました。

そして直近では2021年2月にも一部改良を行い、外観デザインを少々変更するとともにインパネ周辺のデザインも少し変わり、標準装備のディスプレイオーディオは8インチから9インチに拡大。最廉価グレードである「X」を除く全車に「パノラミックビューモニター」がオプションとして設定されました。

またこのとき、運転支援・予防安全システムの「Toyota Safety Sense」に「レーントレーシングアシスト」「ドライバー異常時対応システム」のほか、クルーズコントロールに「カーブ速度抑制機能」を追加。さらに自動緊急ブレーキは夜間の歩行者や昼間の自転車運転者、交差点右折時の対向直進車、右左折時の対向方向から来る歩行者も検知可能としたうえで、新たに緊急時操舵支援機能と低速時加速抑制機能も追加されています。

次のページ>>コスパが良好なのは「G」または「WS」

写真:トヨタ カムリ 2021年2月マイナーチェンジモデル

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