大胆に変化した新顔のステーションワゴン、508SWに乗ってプジョーの好調ぶりがわかった
掲載 更新 carview! 写真:編集部 21
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快晴の2月某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県の大磯プリンスホテルで開催されました。短時間ではありますが、carview!編集が試乗してきた、輸入車ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目モデルのショートインプレッションをお送りします
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308SWに続いて試乗できたのが昨年に日本へ導入された508SW。308の兄貴分ではあるものの、大胆に変化した最新のプジョーデザインによって世代の境界線がくっきりした感があります。エクステリアではヘッドライトの両端にぶら下がる短刀のようなLEDデイタイムランニングライトや、シューティングブレークスタイルと呼ばれるリヤに向かって緩やかに傾斜するルーフ、ライオンの爪痕をモチーフにしたというテールランプなどが特徴的。サッシュレスタイプのドアは全体にクールな雰囲気が漂うキャラクターに似合っている印象を受けました。
ボディサイズは全長4790mm×全幅1860mm×全高1420mm。想像しやすいところでマツダ6ステーションワゴンと比較してみると、15mm短く、20mm幅広く、60mm低いというサイズ感。コンパクトとは言えませんが、都市部での日常使いも問題なくこなしてくれそうです。また荷室容量を比べてみると、通常時で530L、リアシートを折りたたんだ状態で1780Lと、マツダ6ステーションワゴンよりもそれぞれ24L、132Lも大きく使い勝手も良さそうです。
インテリアでは小径ステアリングホイールを特徴とする独自のスタイル(アイコックピット)はそのままに、6種類の表示モードをもつデジタルインストルメントパネルや、8インチタッチスクリーンの下に配置されたナビやオーディオなどにアクセスする7つのトグルスイッチが新鮮。308では基本的な機能の呼び出しを全てタッチスクリーン上で行う必要がありましたが、物理的なスイッチが追加されたことで操作がしやすくなったように感じました。
今回の試乗車である508SW GT ブルーHDiのパワートレーンは2.0L直4ディーゼルターボと8速ATの組合せで、最高出力177ps、最大トルク400Nmを発揮。必要十分なパワーと軽快なレスポンスで気持ちよく走らせてくれます。308SWでも感心した乗り心地はさらに一段上質さを増した印象で、各シーンで安定した挙動を体感することができました。ただ、試乗コースの都合でワインディングや荒れた路面などは走行できませんでしたので、プジョーで初採用された電子制御アクティブサスペンションの実力を測ることはかないませんでした。
運転支援システムは、全車速対応となったACCや、車線内の一定の位置を保ったまま走行可能というレーンポジショニングキープアシスト、ブラインドスポットモニターなどを装備。試乗車にはオプションのフルパッケージ(66万2000円)が追加されており、赤外線カメラによって夜間に歩行者などを検知して知らせるナイトビジョンやフルパークアシスト、360°ビジョンも装備されていました。
デザイン、走り、乗り心地、使い勝手に運転支援と、大いに魅力的な進化を遂げている印象を受けた508SW GT ブルーHDi。車両価格は526万6000円と決してお安くはありませんが、内容を考えると妥当な気もしてきます。昨年1~12月の販売台数が約1万600台と前年比107%以上の成長を遂げているプジョーの好調さが表れている1台に思えました。
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