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独BMW、8シリーズの高性能版「M8クーペ/カブリオレ」を発表

独BMWは6月5日、フラッグシップクーペ/カブリオレの「8シリーズ」に、トップグレード「M8」およびハイパワーバージョンの「M8コンペティション」を追加した。

M8のエクステリアは、開発テスト時のスクープ写真からもうかがえたように、ベースモデルのスポーティなスタイリングを、大型のエアインテークや、前後のディフューザーなどで、よりアグレッシブにしたもの。もちろん見かけ倒しではなく、高められたパワーに見合う冷却効果とエアロダイナミクスを求めての装備だ。さらに、クーペにはクラシックなダブルバブル形状のカーボンルーフが標準となるほか、全車に「Mカーボンエクステリア パッケージ」がオプション設定される。

エンジンの出力違いでノーマルとコンペティションが用意されるのは最近のMの文法どおり。4.4リッターV8ツインターボは前者でも600psと強力無比だが、後者ではさらにチューンが高められ625psを発揮する。このパワーは8速MステップトロニックとM xDriveと名付けられたAWDシステムを介して4輪に伝えられ、0-100km/h加速はクーペ版でM8が3.3秒、M8コンペティションが3.2秒、カブリオレはそれぞれクーペから0.1秒遅れとなる。

また、オプションでカーボンセラミックローターも選択可能なブレーキは、ペダルフィールのダイレクト感を2段階にセッティング可能な新システムとなっている。

インテリアは8シリーズ共通の先進的デザインとなるが、専用表皮が奢られたMスポーツシートを装備するほか、他のMモデルと同様に赤いボタンがステアリングに設けられ、ワンプッシュでエンジンから足回りまで好みのセッティングを瞬時に呼び出せる。そのほかヘッドアップディスプレイのグラフィックや、シフトノブが専用デザインに変更されている点にも注目したい。

実車は6月25日~27日に開催されるBMWの「#NextGen」イベントで公開され、9月には販売開始となる予定だ。日本導入も期待できるモデルゆえ、楽しみに待ちたい。

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