アドレナリン溢れ出るデザイン!? スポーティを強調したスバル「ヴィジヴ アドレナリン コンセプト」
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:長谷川 豊
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:長谷川 豊
第89回ジュネーブ国際モーターショーの開幕前から話題になっていたスバルのコンセプトカー「VIZIV ADRENALINE CONCEPT(ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)」がワールドプレミアされた。「ヴィジヴ」は、スバルのコンセプトカーに冠される名称であり、続くサブネームの「アドレナリン」から発表前の段階からスポーティなモデルではないか? との憶測を呼んでいたのだ。
会場でベールを脱いだ姿は、新しいデザイン哲学である「BOLDER(ボルダー)」に基づいてデザインされており、より力強さを強調している。一見すると、流れるようなルーフデザインからクーペ風の印象を受けるが、実はボディ構造を補強する設計が施されており、踏ん張り感のあるホイールアーチやボディ・プロテクターなど、近年のスバルの好調ぶりを牽引するSUVモデルに属する。
もちろん、「アドレナリン」の名からスポーティ版であることは間違いない。デザインを担当した石井守氏も「これまで発表したコンセプトカーや市販モデルも含めて、現在のスバルのラインナップの中で最もスポーティを強調した設定でスタイリングを与えています」と、その位置付けを強調する。ただし、デザイン言語を一新したのではなく、従来のスバルが提唱してきた「ダイナミック&ソリッド」は継承しつつ、新たに「ボルダー」という力強さを強調する概念を追加しているという。
実際に見た印象でも、フロントマスクや張りのある面から、スバルらしさが伝わってくる。同時に、踏ん張り感のあるワイドなシルエットやグッと円錐形に絞り込んだルーフラインからは、これまで以上に大胆なスタイリングであると感じられる。
コンセプトカーゆえにこのまま発売されるわけではないが、スバルの今後のデザインに新たな要素が加わることが期待される。
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