レクサス最小SUV「UX」発売 欧州プレミアムブランドは好敵手揃いだがはたして?
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之
レクサスは11月27日、新型「UX」を発売しました。レクサスのSUVラインアップは「LX」、「RX」、「NX」そしてこの「UX」となり、大型モデルからコンパクトまでの4兄弟となりました。「UX」は新プラットフォーム「GA-Cプラットフォーム」を採用し、軽量化と低重心化を実現。これまでのSUVラインアップの中でもさらに街中での走りを重視させたものとなりました。
ボディサイズは全長4495mm×全幅1840mm×全高1540mmで、日本の機械式駐車場に多い「高さ1550mm制限」をクリアするサイズに収めています。「GA-Cプラットフォーム」はすでに「C-HR」で採用されており、ホイールベースは2640mmと同一ですが、C-HRの全長4360mm×全幅1795mm×全高1550mmと比較するとワイド&ロー。ちなみに一つ上の兄「NX」のサイズは全長4640mm×全幅1845mm×全高1645mmで、特に高さと長さは「UX」より一回り大きいため荷室の広さの違いは顕著となり、リアシートを倒さずにゴルフバッグを4つ飲み込める「NX」に対し、「UX」はリアシートを倒さなければ1つも詰めません。一方で「UX」はそのボディサイズから取り回しに有利。このあたりはそれぞれのコンセプトの違いと言ってよさそうです。
ボディデザインは全体的にエッジが効いたもので、縦方向に厚みをもたせSUVらしさを表現。前後フェンダーも大きく張り出して存在感のあるものとなっています。レクサスの象徴となるスピンドルグリルはブロックメッシュ形状で、見る角度によって違う表情を見せます。特徴的なのは、これまでのレクサスモデルにはなかった左右をつなげたリアコンビネーションランプで、その両端はウイング形状となっており、走行安定性に寄与するそうです。
インテリアは低重心の「GA-Cプラットフォーム」を活かし、シートポジションを低く設定。スイッチ類などの操作系をステアリング中心に配置し、ドライバー中心のコクピットとしました。また内と外を曖昧にする日本の建築思想からヒントを得たという、インパネ上部からフードセンターへ内外が連続する造形は、タイヤ位置を認識しやすい見晴らしのよさを実現しました。
パワートレーンは新開発の2.0L直列4気筒NAエンジン(174ps/6600rpm、209Nm/4000-5200rpm)に発進用ギアを内蔵したCVTの組み合わせたものと、2.0L直列4気筒NAエンジン(146ps/6000rpm、188Nm/4400rpm)にハイブリッドシステムを組み合わせたものの2種類を用意しています。
製品企画の江本主査が「走りの良さに自信があります」と太鼓判を押すのは2.0L直列4気筒NAエンジンと発進用ギアを内蔵したCVTの組み合わせのモデル。確かに最近のNAエンジンでは珍しく高出力です。走りは2ドアクーペのフラッグシップ「LC」と乗り比べながら煮詰めたとか。
グレードはベースモデルと、L texと呼ばれる合成皮革を使用したシートを採用し、ドライビングサポート機能を充実させた「バージョン C」、ラグジュアリーなエクステリアとインテリア装備とした「バージョン L」、スポーツバージョンの「F スポーツ」の4種類を設定しています。
気になる価格はハイブリッドではない「UX 200」のベースモデルが390万円、「F スポーツ」443万円、ハイブリッドの「UX 250h」のベースモデルが425万円、「F スポーツ」が478万円となっています(いずれも2WD)。ライバルとなるBMWの「X2」(436万円)やジャガーの「Eペース」(451万円)、アウディの「Q2」(299万円)など(いずれも2WD、ベースモデル)欧州のプレミアムブランドの錚々たるメンツが揃っていますが、「UX」がどのように食い込んでいくのか注目です。
※一部数値が誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
次のページ>>スペック
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
レンジローバーイヴォーク 2025年モデル受注開始!PHEV車を中心に価格を見直し
ベテランだってチト怖い!? 鬼門!! [高速道路の合流]への恐怖心を払拭せよ!
昭和世代じゃなくてもグッとくる!? ちょい[イケてるクルマ]にまつわる言葉8選
新型エルグランド大胆妄想!! アルファードに勝つために必要な性能と価格とは?
なぜ「SLS AMG」は比類なきスポーツカーだったのか? メルセデス・ベンツとAMGが注いだコスト度外視の革新的技術とは
MotoGPスペインGPプラクティス|王者バニャイヤ、レコード更新し初日最速。マルク・マルケス3番手
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う