新型ベントレー コンチネンタルGT国内発表 ハンドクラフトとハイテクの融合
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
ベントレーは9月のフランクフルトショーでワールドプレミアした3代目となる「新型コンチネンタルGT」を、12月19日、日本で発表した。価格は2530万円(税込)、デリバリー開始は2018年秋頃を予定している。
新型はパナメーラも使うVWグループのFR系プラットフォーム「MSB(モジュラー・スタンダード・マトリクス)」を採用。従来比で前輪が135mm前方に配置され、低く長いノーズを形作っているのが特長だ。ボディはオールアルミとなり(通信機能があるリアトランクリッドは複合素材)、先代比で80kg軽量化している。
エクステリアはスーパーフォーミングと呼ばれるアルミ加工技術をボディサイド全体に採用して、シャープで彫刻的な面表現を実現している。ヘッドライトとテールライトはLEDマトリクスとなり、クリスタルカットガラスをイメージしたシャープなエッジがダイヤモンドのような光彩を作り出している。
インテリアは天然皮革や木材、クロムパーツなどをふんだんに採用。エンジンスタートボタンを押すとダッシュボード中央のウッドパネルが回転し、12.3インチのディスプレイが登場するベントレーローテーションディスプレイは、ナビゲーションや各種メディアの操作ができる。このパネルはもう1面あり、外気温、コンパス、時計の3つのアナログ計器の面を選択することも可能だ。
先代から引き継ぐ6.0L W12 直噴ツインターボエンジンはマネジメントシステムが最新版にアップグレードされ、最高出力635ps/6000rpm、最大トルク900Nm/1350-4500rpmを発揮。トランスミッションは新たに8速デュアルクラッチを組み合わせている。
この結果、0-100km/hは従来より0.4秒速い3.7秒、最高速は333km/hをマーク。スタートストップ機能や可変シリンダーシステムにより、燃費も12.2L/100kmに向上した(先代は14.2L/100km)。
4WDシステムも一新。従来の60:40固定から前後のトルク配分を可変するタイプとなったほか、通常はほぼ後輪駆動状態で走行するという。
足回りではロールを抑えるベントレーダイナミックライドを搭載。48Vシステムにより4輪のアンチロールバーを電子アクチュエーターで制御して、コーナリング時の快適な乗り心地と正確なハンドリングを両立している。また、335km/hという最高速度や重量級ボディを考慮して、フロントは10ポットのキャリパーが装着される。
エアサスも3チャンバータイプになり、最もソフトな設定では従来モデルより6割も多い空気量を確保できるという。最新の連続可変ダンパーも乗り心地に貢献する。
また、ヘッドアップディスプレイ、360°カメラやアダプティブクルーズコントロールなど、最新の安全装備も選択可能となっている。
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