KOUKI 86 TRDの際立つ安定感。ドアスタビライザーがミニバンに効く

KOUKI 86 TRD

TRDは、2016年7月にマイナーチェンジした86用に、“Total Tuning”をコンセプトとしたエアロパーツや機能部品を開発。特に「四輪を接地させ、安定感と乗り心地のよさを実現する」ことにこだわり、テストコースだけでなく、街中や高速道路、ワインディングなど、ユーザーが実際に走るであろう実地のコースにおいても泊りがけのテストを行ったそうだ。

エアロは前後左右の大物パーツだけでなく、「エアロタービュレーター」や「フロントフェンダーエアロフィン」といった脇役的アイテムも数多く開発。空力的に効果が認められたものだけを採用し、フル装備した状態でバランスを最適化しているという。

機能パーツはプリウスでも採用されたMCB（モーションコントロールビーム）と全長調整式サスペンションキットを開発。MCBは皿バネの反力と摩擦力でボディへの入力に対する減衰特性を発揮する。車高調はストリートでの上質な乗り心地を重視した再セッティングを行った上、ロッドにDLC（ダイヤモンド・ライク・コーティング）という特殊な皮膜処理を施すことでフリクションの低減を実現した。

それらをフル装備したデモカーの乗り味がノーマルから大きく変化しているのは明らか。コーナリングでも四輪がしっかりと路面を捉える安定感を実感することができた。