11月の国内メーカーの乗用車販売台数は10月に比べて7.7%拡大した。ボディタイプ別に販売状況をみると、ステーションワゴンがやや減少したが、それ以外の市場は販売台数を伸ばしており、例年どおり10月に比べて需要が高まった。
11月は「トヨタ ルーミー/タンク」「ダイハツ トール」「スバル ジャスティ」と、トヨタ系ブランドから一斉に基本コンポーネンツを共有するコンパクトトールワゴンの新型車が仲間入りした。なお、これらのモデルは乗車定員は5名だが、広い室内空間を稼ぎ出し、スライドドアの採用や多彩なシートアレンジなどユーティリティを追求したモデルであることから、当カテゴリー分けではミニバンに分類した。
ミニバン市場は、さらに「ホンダ フリード」のフルモデルチェンジに伴う台数増により、市場シェアは全体の37.1%を占め、2カ月連続で国内最大に。近年にない盛り上がりを見せている。
続いてハッチバック市場は、前月から2.6ポイント増の34.4%で2番目につけた。電動駆動モデルを新たに設定した新型「日産 ノート」の好調のおかげで、10月比で1万2300台増加。規模ではミニバンに及ばないが、伸び率はもっとも大きかった。それでは順に細かく見ていこう。