BMW Mのエンブレムが意味する深淵を知る
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆、編集部/写真:菊池 貴之、BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆、編集部/写真:菊池 貴之、BMWジャパン
前述したブレーキの話に象徴されるように、Mモデルの開発者達は性能を追求するレーシング魂を持った職人集団。その職人がプライドを持って作り上げた商品にだけ、Mの刻印やエンブレムが付いていると考えると理解し易い。ブレーキにも例外無く付いているし、古くからエンジンには必ずMのマークがあり、F1に搭載していたエンジンにも「M Power」という刻印がされていた。
まさにMマークは他とは違うという自信の表れ。外から確認できる要素ではホイールも挙げられる。それは軽量化を進めつつ、ノーマル以上に高い負荷や荷重に耐えられるように作られているから。世の中に同じサイズのホイールは多数あるが、それらとは“モノが違う”という意思表示だと、Mマークを捉えると良い。
職人気質の性能追求は、エクステリアにとどまらず室内にも及ぶ。しかし前述のようなエンジンや足回り、さらには外装とは求める質が異なる。なぜなら、室内ではクルマの絶対性能ではなく、その性能を如何にドライバーが引き出せるか、使い切れるか、受け取れるかが重視されるから。
使いこなせない高性能は、結果として低性能と一緒。これはレースの世界では常識である。使い切れないパワーや性能は、ドライバーを過酷な環境に追い込む凶器に変わる。だからこそクルマの状況をドライバーに正確に伝えて、操るための正確な操作をするために、ハンドルそしてシートに拘っており、結果として両者にMマークが刻印されている。
事実、シートはサーキットを走っても体がぐらつくことなく、ステアリングやペダル類の正確な操作が可能。ただ、これだけならMマークは与えられない。加えて一般道で重宝するシート性能、すなわち窮屈感や拘束感が無いこと。さらに、長時間走っていても疲れずに運転に集中できること。これらを併せ持っているから、500馬力オーバーのエンジンを使いこなせるシートとしてMマークが与えられるのだ。Mモデルは“見た目”ではない、本当の意味で徹頭徹尾“大人のレーシングカー”なのである。
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