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BMW Mのエンブレムが意味する深淵を知る

必要なものは全てあり、不要なものはなにもない

そもそも考えてみて欲しい。時速100kmで走っているとき、クルマにどれほどの空気の力が及んでいるのか。時速100kmは、秒速約28m。停まっている状態に置き換えると、風速28mの風を浴び続けているようなもの。簡単な話が台風だ。そう考えると、数cmのボディ形状の突起が、車両安定性に大きな影響を及ぼすことが想像できるはず。そこで、外装も走行性能を左右するひとつのパーツと捉えて、最適空力性能を求める。レーシングが起源の性能絶対主義だから辿り着いた、一つの結論としての“大人な見た目”なのだ。

以前、Mモデルが当時採用していたブレーキを指差しながら、“ひ弱”に見えるベンチタイプではなく、他メーカーが採用している対向ピストン式にすれば、強力なブレーキというイメージが強まるし、見た目がカッコ良くなり今以上に評価されるはずだと、Mモデルの開発者に話したことがある。すると、そんなことは百も承知とばかりに一蹴されただけにとどまらず、反撃されてしまった。

「搭載しているエンジン出力に見合うストッピングパワーを、いま採用しているベンチタイプのブレーキは十分に発揮している。それは対向ピストンを使っている他メーカーに負けるものではない。それなのに、重くなって足回りの動きへの負担が増えるばかりか、コスト負担も増える対向ピストン式が良いのか?」と。

ごもっともである。その際、対向ピストン式が軽量を備えてくるか、エンジンパワーが上がり、安全のために“数段”強力なストッピングパワーが必要になれば対向ピストン式を採用するとも言っていた。現行のM5やM6はその対向ピストン式になったが、恐らくこのときにはすでに開発が始まっていたのだろう。

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