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7月のマーケット ハイブリッドだけではない!

軽を除く国産乗用車が1年ぶりに前年同月比がプラス!

軽乗用車はマイナスがひとケタ台に、輸入車も下落率が縮小

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した7月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車全体では37万2430台で、前年同月比は97.2%。マイナスになったのは12カ月連続だが、下落率は9カ月ぶりにひとケタ台となり、4カ月連続で減少。エコカー減税と新車購入補助金制度が下落傾向を押しとどめた形だ。特に3ナンバーの普通乗用車は11万8539台で、前年同月比は100.5%と1年ぶりのプラスに。5ナンバーの小型乗用車も14万7634台で98.6%とほぼ前年並みの売れ行きになっている。

 輸入車と軽自動車を除く3/5ナンバーの国産乗用車は25万3289台で前年同月比100.1%(日産デュアリスの輸入分含む)と、台数にして300台前年を上回り、1年ぶりのプラスとなった。メーカーごとの合計では、日産101.6%、ホンダ109.9%、スバル100.8%、レクサス106.0%と前年の販売台数を、「プリウス」が2万7712台とダントツの2カ月連続乗用車No.1となったトヨタも前年の販売台数に35台差までに回復するなど、はっきりと回復傾向を示す結果となっている。日産では「セレナ」、「ノート」、「ティーダ」、「キューブ」、「エクストレイル」、ホンダは「インサイト」のほか、「フィット」が前年を上回る売れ行きとなり、スバルでは5月にフルモデルチェンジした「レガシィ」が5665台で前年同月比198.3%と好調、レクサスは「HS250h」383台、「RX450h」763台と今年投入されたハイブリッドカーが人気を集めた。

 また軽乗用車は10万6257台で前年同月比92.0%と8カ月連続の前年割れだが、下落率は5カ月ぶりにひとケタ台に回復。貨物車も廃車・代替え奨励金(スクラップ・インセンティブ)効果で特に軽トラックが16カ月ぶりに前年を上回り、軽自動車全体では14万1035台で、前年同月比92.8%となった。

 その一方で輸入車(乗用車のみ)は、日本メーカー製を含む全体では1万2891台で前年同月比87.1%、海外メーカー製のみでも1万2142台で86%と、下落率は前月より2.8~4.1ポイント縮小したものの、依然としてふたケタのマイナスで、これで15カ月連続の前年割れ。海外メーカーブランド別乗用車ランキングトップ3のVW、BMW、メルセデス・ベンツも前年同月比86.6%、81.7%、75.6%と厳しい状況が続いている。

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