【試乗】これならスイスポいらないかも!? 新型スイフトはやっぱりマジメなクルマだった
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一 73
掲載 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一 73
硬さの主軸となっているのはエコタイヤ(ブリヂストン エコピア EP150)の特性によるもので、Bセグのベーシックカーが環境性能を重要視するのは仕方のないところ。タイヤの変形を抑えて加速時のエネルギーロスを防ぎ、これをスムーズに転がすための剛性が必要であり、その分突き上げる印象は強くなる。
対して足まわりは、こうしたタイヤの剛性感を生かす方向でスポーティにまとめられている。ダンパー自体は割としなやかに追従しており、早めにバンプラバーをじわりと当てるなどして、総合的にはシャキッとした印象となっていると感じた。
またスイフトはハイブリッドでも950kg、ガソリン仕様だと910kgという軽さだから、速度が低い領域だと路面によってはハーシュネスを感じる。対してボディは先代からのキャリーオーバーだが、依然として剛性感は高くバイブレーションがよく抑えられている。つまりシャキッとはしているが、不快感のない仕上がりになっていると感じた。
【スズキ スイフトの各種情報はこちら】
価格とスペックは?/ユーザーレビューを見る/中古車情報
新開発の3気筒エンジンは、予想以上に好印象だった。
マイルドハイブリッドだけに冷間時のスタートではエンジンが“ブルン”と始動するが、走り出してしまえば振動が少なく、バルクヘッドまわりの遮音性の高さも相まって室内は静か。むしろタイヤのロードノイズの方が大きいくらいだった。
街中ではモーターがかいがいしくアシストし、加速時にもエンジン回転を大きく上げさせない。またCVTとの協調制御も見事で、アクセルを踏み込んだ際も加速と音のずれがない。いわゆるラバーバンドフィールが起こらないから、気持ち良くエンジンを回していく感覚が得られる。
アクセルをオフにすれば静かに空走し、再び踏めばリニアにトルクを追従させてくれる。ちなみに今回開発陣はパドルシフトの制御をに力を入れたとのことだったが、CVTの制御はDレンジの方が優秀だと感じた。アップ側のシフトはとてもスムーズだが、ダウン側のレスポンスがまだまだ鈍い。
|あわせて読みたい|
【ど真ん中のライバルは不在!】新型スイフトとライバル3車を比べてわかる絶妙のコスパ設定
こうした足まわりとパワーユニットのおかげで、ワインディングでの走りは実に楽しい。操舵に対するフロントタイヤのライントレース性はタメがなくスムーズで、割と高めな重心に対してロールもきちんと抑えられている。
ペースを上げると操舵レスポンスはやや鈍るが、それはダンパーのコンプ側(縮め側)減衰力を上げすぎていない、つまり足まわりを攻めすぎていない証拠だ。こうした状況でもブレーキで適切なフロント荷重を与えてあげれば舵が効いて、クルマと対話しながら気持ち良くコーナーを曲がることができる。そう、確かにスポーティではあるけれど、決してやり過ぎてはいないのである。
高速巡航でも、その良さは現れた。しっかりした足腰のおかげで直進性が高く、ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)を効かせたときの操舵支援がスムーズ。またエンジンも街中同様に静かで、常用域となる2000~3000回転での音量が小さく抑えられていた。
追い越し加速で絶対的な速さはないが、出足の良さがそれを補ってくれるからストレスもない。通常の流れの中であれば、十二分に快適な高速移動ができるだろう。
(次のページに続く)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!