インド製の逆輸入車スズキ バレーノ試乗。ターボ&NAそれぞれの乗り味は?
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:河村 康彦/写真:篠原 晃一
ひと足先に発売されたイグニスが、随所に”スズキ車らしさ”を意識したアイコンを散りばめたデザインを特徴としたのに対し、こちらバレーノのルックスは、どちらかといえばこれまでにない高いオリジナリティと、パネル面の抑揚の強さなどから従来のスズキ各車とは一線を画した、「上質さを強くアピールしたい」という思いが感じられる仕上がりだ。
日本では、140~160万円級という手頃な価格のバレーノも、そもそも「クルマといえばバイクがメイン」のインドでは、高級車であることは間違いナシ。そう受け取られる市場で、全体の2/3の台数をセールスするとなれば、やはりデザインの主眼が「際立つ上質さ」に置かれるのは当然でもあるはず。ドアトリムやコンソール、空調ヴェント周辺に光りモノをあしらったインテリアにも、同様の狙いがあるに違いない。そんなキャビン空間は、大人4人が長時間を過ごすにも不足のないもの。Aピラーが前出しされたパッケージングの影響で、空間そのものの広々感もなかなかだ。
分厚く、頑丈そうなフロアボードが採用されたラゲッジスペースは、このクラスの標準的なボリュームの持ち主という印象。リアシートは、シートバック部分のみが前倒し可能で、上下2段に設置が可能な前出フロアボードを上側にセットすると、”ツライチ”のフロア面を生み出すことが出来る。
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