ウェイクの乗り心地の良さは快適な室内空間に在り。ユーザーの口コミも紹介【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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軽自動車のハイトワゴンが各自動車メーカーで競争が激化する中、2022年8月まで生産されていたダイハツ ウェイクは他車を圧倒する室内の高さから注目を集めました。
全高の高さを生かした乗り降りのしやすさや、荷物の積み降ろしに魅力を感じるウェイクですが、乗り心地が気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事ではウェイクの乗り心地について、ユーザーの口コミを交えながら解説します。ウェイクの特徴や他車との比較もあるため、購入時の参考にしてください。
目次
日常使いからレジャー・アウトドアなど、あらゆるシーンで活躍するウェイクのシートの座り心地や室内空間について解説します。室内の高さに注目されるウェイクのシートアレンジや機能性について気になる方も、ぜひ参考にしてください。
運転席・助手席のシートは硬めです。路面の小さな段差やつなぎ目による衝撃が伝わってきます。しかし、助手席のシートアレンジは魅力的です。
助手席にはシートタンブル機構が備わっています。シートタンブル機構は助手席の座面を上げられ、背もたれを前方に倒してフラットにできる構造です。フラットにすることで長尺物や仮眠時にも活用できます。
リアシートは、フロントシートと比較するとタイヤからの入力がダイレクトに伝わる印象です。乗り心地よりも高い機能性を実感できます。
リアシートの高い機能性とは、使い勝手の良いシートアレンジです。リアシートは左右独立して畳め、フラット化できます。
シート背面が防水加工処理されているため、水濡れするレジャーやアウトドアシーンでも汚れを気にせず荷物を積載可能です。
ウェイクのセールスポイントでもある室内高は、軽自動車界でもナンバーワン(2021年時点)を誇ります。室内寸法は全長2,215mm・全幅1,345mm・全高1,455mmです。
他の軽自動車よりも高い室内の高さは、多くのメリットがあります。大人4人が乗っても余裕があり、大人が室内で着替えることも可能です。
ドア開口部が広く取られているため、子供やお年寄りも楽に乗り降りができる優しい作りといえるでしょう。

他の軽自動車を圧倒する室内高を持つウェイクの乗り心地や走行時の安心感は、4つの要素によって支えられています。
例えば、高い全高のデメリットとして「横風にあおられやすい」というイメージがある人もいるかもしれません。そのような不安を取り除く対策がウェイクには施されています。
高い静粛性を実現させるために、3つの対策が施されています。音源改善・侵入経路遮断・吸遮音材の最適な配置です。
トルクコンバーターは、エンジンで発生する振動をダンパーにより減衰できます。ターボ搭載モデルにおいて、このダンパー特性を改善することで減衰力を上げ、室内の静粛性を向上させたのが音源改善の例です。
音が侵入する穴をふさいだり、発泡材を追加したりすることで侵入経路の遮断を行っています。ダッシュパネルの板厚を1.2倍にし、吸遮音材が適切に配置されたことで高い遮音性を実現しました。
ウェイクにはスムーズなコーナリングと車両安定性を確保するための、VSCとTRCが標準装備されています。
VSCは、滑りやすい路面でのコーナリング時や急なハンドル操作を行った場合に、スピンや横滑りを防ぐ機能です。車体の挙動を判断し、ブレーキやエンジン出力が自動でコントロールされます。
TRCは、発進・加速時のタイヤの空転を防ぎ駆動力を確保する機能です。滑りやすい路面などでエンジン出力が制御され、スムーズな発進をサポートします。
全高を高くしたことで居住性を確保したウェイクですが、コーナリング時のふらつきを抑えるために足回りの設計が重視されています。
例えば、大径スタビライザー・ウレタンバンプスプリングの採用です。車体のロールを抑制し、操縦安定性と安心感の高い乗り心地を体感できます。
ショックアブソーバーのシリンダー径や、ロッド径のアップも乗り心地を支えるポイントです。ショックアブソーバーが高剛性化されたことで、安定性が増しています。高い全高を感じさせない走行性能もウェイクの魅力です。
全高を高くしたからこそできた、シートに座った際の高いアイポイントが特徴的です。アイポイントが高いほど、前方を見通せる安心感があります。
ウェイクのアイポイントの高さは地上1,387mmです。このアイポイントの高さは、ミニバンやSUVに匹敵します。前方のさまざまな状況が分かる高い視認性が実感できるため、運転に苦手意識がある方でも安心です。

ウェイクだけでなく、タントやムーブもダイハツの人気の軽自動車です。ウェイクはタントやムーブと比べ車両重量があります。一般的に車両重量が重いほど足回りのバタつきの収まり方が良い傾向にありますが、ウェイクは全高の高さゆえの横揺れを抑えるためサスペンションが固めの印象があり、タントやムーブよりも乗り心地に優れていると一概に言えません。

ここからは、実際にウェイクを購入したユーザーの口コミをチェックしましょう。
みんカラのレビューで目立ったのは、足回りの硬さを感じる乗り心地や積載性抜群の室内空間、静粛性の高さに関する内容です。乗り心地に不満でも実用性に満足している口コミもあります。
シートの座り心地はやや硬めの口コミが目立ちます。
実際の口コミは『ゴツゴツした硬い乗り心地で悪路や路面の段差を乗り越える際には同乗者に気を使います』や『足回りは堅めです......昔に乗っていたランエボを思い出します』といった一般道での硬い乗り心地に関する内容です。
その一方で、硬い足回りのおかげで高速道路は安定して走れると評価している人もいます。
他の軽自動車よりも高い全高が、普段使いからレジャーやアウトドアまで便利だと評判です。
足回りが硬いといった口コミもある中『乗り心地はやや硬めだと思います。でも、荷物を積み込むことを考えれば、リアが硬めになるのは仕方ないと思います』と高い積載性を実現させるための硬い足回りに納得しているユーザーも見られました。
また『とにかく車内が広い、何でも積めますよ。車中泊も出来ます』と、軽自動車とは思えない室内空間に満足している口コミが目立ちます。
前述した吸遮音効果が口コミで高く評価されています。他メーカーの軽自動車と比較して、静粛性を評価しているユーザーも見られました。
口コミでは『静粛性はかなりいいと思います。高速でもうるさいと感じたことはないです』や『車内の静粛性が抜群に良い。凄く静かで長距離ドライブも疲れにくいです』と広さと静粛性を兼ね備えた室内空間に満足されているユーザーもいます。

ここからは、ウェイクの基本スペックと、新車価格や中古車相場を紹介します。
近年、車両価格も高くなりつつある軽自動車ですが、ウェイクも同様の傾向がありました。便利な装備が整った特別仕様車もラインナップされ、グレードによっては新車価格に45万円以上差があります。現在は生産終了となっているため、中古車相場が参考になるでしょう。
ここでは、ウェイクの2021年5月発売モデルのベースグレード「D」における基本スペックを紹介します。
全長×全幅×全高(mm):3,395×1,475×1,835
ホイールベース(mm):2,455
最小回転半径(m):4.4
車両重量(kg):990
エンジンの種類:直列3気筒
エンジン排気量(cc):658
エンジン最高出力(kW):38
エンジン最大トルク(N・m):60
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費(km/L):17.4
乗員数(名):4
ウェイクの2022年12月時点の中古車相場は39.8万円~236.5万円で、平均価格は122.3万円です。
以下はグレードごとの新車価格です。参考程度にご覧ください。
■ウェイクのグレード別新車価格
Gターボ “SA III”(2WD):170万5,000円
Gターボ “SA III”(4WD):183万1,500円
L“SA III”(2WD):158万4,000円
L“SA III”(4WD):171万500円
D(2WD):137万7,200円
D “SA III”(2WD):144万3,200円
Gターボ“VS SA III”(特別仕様車)(2WD):174万9,000円
Gターボ“VS SA III”(特別仕様車)(4WD):187万5,500円
L“VS SA III”(特別仕様車)(2WD):164万4,500円
L“VS SA III”(特別仕様車)(4WD):177万1,000円
L“スペシャルリミテッド SA III”(特別仕様車)(2WD):151万8,000円
L“スペシャルリミテッド SA III”(特別仕様車)(4WD):164万4,500円
(2022年3月時点の価格です)
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