デトロイトよりラスベガス!? 加速するクルマの進化=家電化の理由
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫
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今年のCESで気になったメーカーは「ファラデー・フューチャー(Faraday Future)」というEVメーカー。ジャガーやテスラなどを渡り歩いたニック・サンプソンら数人のエンジニアたちに、中国のネットテレビ局「LeTV」が出資して生まれたアメリカの新興EVメーカーだ。フォーミュラEに参戦する「ドラゴン・レーシング」のテクニカルパートナーも務める同社は、前年のCESに突如浮世離れした(現実味の低い)コンセプトカーを出展して話題を集めたのに対し、今年は一転、このまま市販する予定の「FF91」を発表した。
FF91は、130kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、航続距離は700km以上。モーター出力は1050ps、ボディのCd値は0.25、そして4WDかつ4WSを採用するなど、実に派手なスペックが並ぶ。VPA(バリアブル・プラットフォーム・アーキテクチャー)に載るボディは全長5250×全幅2283×全高1598mm、3200mmという超ロングホイールベースの大型クロスオーバーだ。もちろんライバルはテスラ。生産開始は2018年で、現在はアメリカと中国で予約受け付け中とのこと。
0-60マイル加速=2.39秒で「フェラーリ 488 GTB」や「テスラ モデルS P100D」を打ち負かす動画をYouTubeで公開するなど挑発的なPRを展開している(※2017年2月に「テスラ モデルS P100D」が市販車最速の2.28秒をマークして抜き返す)。さらにCESの本拠地ラスベガスに工場を作るというが、生産規模や従業員数などは明らかにされていない。
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