6番目のMINI、ロードスターを徹底チェック!
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
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ところで、こういったオープンモデルの場合、ボディの剛性感について触れないとしたら、ロードインプレッションのリポートとして片手落ちになる。そこでその核心に迫ると、MINIロードスターのボディの剛性感、正直なところ僕の期待値に達していなかった。試乗車が標準の16インチではなく、オプションの17インチのランフラットタイヤを履いていたこともあって、不整路ではバネ下の上下動を意識させる。
試乗会場に用意されていたクーパーSコンバーチブルに比較のために乗ってみたら、不整路でのボディの緩さはロードスターとほぼ同等に感じられた。つまり、4座のコンバーチブルより2座のロードスターの方がボディがタイトではないかという僕の期待とは、少し違っていたというわけだ。
そのことはもちろん、ハンドリングにも影響を及ぼす。MINIロードスターの身のこなしはコーナーでも安定していて、ターボの生み出すパワーとトルクを前輪だけで路面に伝達しているにもかかわらず、アンダーステアが強すぎることはない。つまりコーナリング自体は決して悪くないのだが、ことステアリングのフィールに関していうと、クローズドボディのハッチバックやクラブマンほど感触がスッキリしていない。これはやはり、ステアリングの支持部を含むボディ剛性の違いに起因するものではないか、と思われる。
ターンパイクを下ったところでソフトトップを被り、試乗会場への帰路につく。多くのオープンモデルがそうであるように、MINIロードスターの場合もトップを被るとボディ剛性が若干だが確実に上がり、乗り心地やステアフィールがオープン走行時よりも好ましくなる。しかも、日本の路上で普通に経験できる範囲のスピードでは、トップを被って走っても風切り音はほとんど気にならないレベルにある。さらにそれに加えて、コンバーチブルの幌より前後長が短く、スポーツカー的な形状のトップは、それを被ったときのロードスターのスタイリングを魅力的なものにしていることを、最後につけ加えておこう。
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