ノート e-POWERに試乗。新パワートレーン搭載で他を圧倒する出来栄えに
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:篠原 晃一
同じく、1ペダルドライブを標榜したBMW i3に比べると最大減速度はやや低めだが、ノートe-POWERは0km/hの完全停止までブレーキペダルを踏む必要がないのがユニーク。何もしなければそのまま停止していて、一度ブレーキペダルを踏めばクリープが復活するようになっている。その0km/hにいたる最後の止まり際は、まったくカックンとせずデッドスムーズ。プロのショーファーのようで、ずいぶんと念入りに造り込んできたことをうかがわせた。
減速度は速度に応じて変化し、40→30→20km/hと落ちていくときが一番強く、それ以下は緩やかになる。また50km/h以上も徐々に緩くなり、高速巡航時は一般的なエンジンブレーキよりもやや強めぐらいだ。
他のハイブリッドカーと違って協調回生ブレーキを採用していないが、この減速度の強さがあれば十分に回生が可能。しかも協調回生ブレーキはどうしても違和感が拭えないが、一般的なシステムのためブレーキペダルを踏みこんだときのフィーリングが自然だというメリットもある。
BMW i3では1ペダルドライブにどうしても馴染めないという声も聞かれるが、ノートe-POWERは3つのドライブモードを持っていて“ノーマル”では一般的なエンジンブレーキ並の回生となりエンジン車から乗り換えても違和感がない。スポーティな“S”と効率重視の“ECO“で回生が強いe-POWERドライブになるのだ。“S“と“ECO”は加速の強さに違いがある。“ノーマル”でもDレンジからBレンジに切り替えれば回生はやや強めになる。
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