最強コルベットZ06試乗 怒涛の加速が麻薬的!?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
タイトなコックピットに乗り込むのは姿勢的に楽じゃないけれど、シートのサイドサポートがソフトなため、お尻をのせてしまえば案外スッと乗り込める。座り心地にも体を縛り付けるようなタイトさはなく、どこかノホホンとしているのはアメ車っぽい。
Z06のギアボックスは6速MTのみ。シフトフィールは大味で、操作すること自体が気持ちよくてたまらない! という類のものではない。ただし、軽くて節度感のないBMW・M3のシフトフィールと比べればそれなりの雰囲気はある。エンジンの振動がストレートに伝わってくることから想像するに、マウント関係を相当固めているようだ。
1速に入れ重めのクラッチをミートする。7リッターという排気量のわりにクラッチのミート特性は繊細で、アイドリング付近でラフにつなぐとあっけなくストールしてしまう。ただしそこにさえ慣れてしまえば扱いやすさは上々だ。1000rpmプラスαから図太いトルクを発生するため、街中でも頻繁なシフトチェンジは不要。極端な話、3速に入れておけばほぼオートマチック感覚で乗れる。しかし、アクセルを深く踏み込んだ途端、性格は一変する。腹に響くV8の咆哮とともに怒濤の加速が始まり、体じゅう…腕、腰、首はもちろん、眼球にまで強烈なGをかけてくるのだ。まさに脳天を痺れさせるような麻薬的感覚である。「速さは慣れる」というが、それはZ06には当てはまらない。Z06を駆るドライバーは、何年たっても強烈な刺激に飽きることはないと断言できる。
サスペンションはノーマルモデルと比べると明らかに固められている。切り込んでいくとやや人工的な重さを感じるものの、ステアリングは中央付近からスムースかつ正確に効く。ブレーキのタフさもアメリカ車としては異例で、かなり酷使しても制動力が甘くなることはなかった。そういった基本部分がしっかりしているから、ドライバーは頭のなかを真っ白にして走りに集中することができる。圧倒的なパワーウェイトレシオもさることながら、基本性能の高さがニュルでの好タイムをもたらした最大の要素であり、また僕がZ06を本格的スポーツカーだと主張する最大の根拠だ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
グリップが大切なレース用タイヤは溝なしのツルツル! だったら市販車のタイヤの溝は何で必要?
日本におけるコーンズのベントレービジネス60周年を記念したベントレー3モデルの特別限定車「コーンズ60thエディション」が登場
「VW ゴルフ50周年記念モデル」ニュルブルクリンク24時間レースでワールドプレミア 348馬力のゴルフGTIクラブスポーツ登場!
どうするサインツJr.。フェラーリ離れる来季に向け、焦らず慎重に決断か「僕はもうすぐ30になる。次のプロジェクトは本当に成功させたい」
果てしなく一直線!! 都内を一刀両断する「ナゾの直線道路」が存在するワケ 通れるのは一部のクルマだけ!?
AC『コブラ』復活、663馬力V8スーパーチャージャー搭載…新写真と映像を公開
口を開けば出てくる「働くクルマの自動運転化」! 現役職業ドライバーの働き口も同時に議論しないのは失礼千万
EV拡大のカギを握る「商用EV」 しかし課題山積! 元ディーラーが“普及の条件”を解説する
[ツーリング中に冷や汗] 旅先でバイクが故障した。他メーカーのディーラーでも修理してもらえるの?
ホンダ新「フィット」登場!? 約215万円のスポーティモデル! 「なかなか格好いい!」反響多い「無限仕様」 中国が羨ましい…
ベスパ「プリマベーラ」「スプリント」新型モデル発売! 時代を超越したデザインとテクノロジーの調和によるユニークな個性を確立
タイヤ選びの新常識!? 適正リム幅 vs 引っ張りタイヤはどちらが正解なのか?~カスタムHOW TO~
活気を取り戻すイタリア車。名門「ランチア」の“懐かし系”ニューモデルたちは日本に入ってくるか?
【さよならフィアット500】ついにエンジン車が終了宣言。まだ買える500のグレードまとめ
【566万円から】アウディA4&A5スポーツバックに特別仕様車「マイスターシュトュック」新設定
【ビンボー臭さゼロ】なVW製新型キャンパーの“デザイナーズ感”。日本メーカーも出してほしい
【買えないアルヴェル】横目に“500万円安+6人”で売れるレクサス「LM」が気にする兄弟の動向
【WRX S4ではありません!?】スバルが公開した謎の4ドアセダンの正体とは?【S耐富士24hレース】
【マツダが明言】本当だった次期「CX-5」計画! ハイブリッドはTHSのマツダチューン版が濃厚
キッカケは豊田会長の「走ってみない?」。マッチがS耐でレーサーに復帰したワケ【S耐富士24hレース】
【199万円!】大人気プチバン「シエンタ」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか?