東京MS、日産のワールドプレミアモデルは2台

日産は東京モーターショーでコンセプトカーと新型市販車、2台のワールドプレミアを予定している。

■PIVO3

▼より現実的になったPIVO3

PIVO3の特徴はAVP（オートマチック・バレー・パーキング）という駐車システムだ。バレー・パーキングとはホテルやショッピングモールなどでボーイにキーを預けると駐車の面倒を見てもらえるサービスだが、PIVO3はドライバーが乗り捨てると、自ら駐車場を探して充電もこなし、ドライバーが用事を終えて呼び出すと迎えに来る。クルマを下り、Bピラーの上の付け根にあるAVPと書かれたボタンを押すと、自動で駐車に向かう仕組みだ。

▼街とクルマが連携する駐車システム

AVPはクルマ側だけではなく街側にも各種のセンサーやAVP専用レーンなどのインフラが備わることで可能になるという設定。ちなみにルーフの光るフィンは青が自動運転、赤がドライバーが運転していることを示している。

▼内輪差ゼロ、幅4mでUターン

PIVO3は前席1名・後席2名掛けで全長2800×全幅1650×全高1520mm、ホイールベース1900mm。プラットフォームは専用で、リチウムイオン電池と4輪インホイールモーターを組み合わせる。充電リッドはノーズの日産マーク部分にあるが、非接触充電も備える。前輪に比べ極端に狭くなった後輪トレッドと、4輪大舵角が可能なインホイールモーターによって、最小回転半径は2mと公道であればどこでもUターンが可能だ。

また、歴代PIVOシリーズから受け継がれたクルマとドライバーのコミュニケーションツールとして、ロボティックエージェントなるインターフェースを装備。ドライバーのパートナー兼アシスタントとして、さまざまな情報交換を行う。