新型「フリード」の最強グレードはe:HEV エアー。ダークホースはまさかの福祉車両! の理由
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 18
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 18
新型フリードのなかでも、「ダークホース」と呼べる存在が「e:HEV クロスター スロープ」というグレードです。
このグレードは、いわゆる福祉車両に該当するものです。ただ、新型フリードでは、あえて「e:HEV クロスター」にこの仕様を設定しているだけでなく、その名称も「スロープ」とすることで、既存の福祉車両とは少し違った印象を与えています。
高齢化が進む昨今は福祉車両のニーズが高まっていると言われていますが、これまでの福祉車両にはクルマとしての魅力がなかったのも事実です。
その点、ハイブリッド車かつ遊びゴコロのある「クロスター」にスロープ仕様が設定されたのは、社会課題への対応とユーザーの心理をしっかりと両立させたという点で非常に画期的です。
スロープは必ずしも車イスの乗降のためだけに利用する必要はなく、自転車や荷物用カートなどの積み下ろしにも使用することができます。
さらに、今後普及が進むことが予想される、電動キックボードなどの特定小型原付を積載するという使い方もあるかもしれません。そうなると、クルマで長距離を移動し、旅先では特定小型原付を利用するといったスタイルも可能となります。
そして、このスロープ仕様の大きな特徴は、実際に介護に使用するわけでなくても「消費税が非課税になる」という点にあります。
そのため、「e:HEV クロスター スロープ」と非スロープ仕様の「e:HEV クロスター」ではその価格にわずか15万円ほどの差しかありません。そうなると、ひとつの有用なオプションとして、スロープ仕様を選択するという考え方もできます。
もちろん、スロープの有無以外は、基本的に「e:HEV クロスター」と大きく変わりません。
「e:HEV クロスター スロープ」は、福祉車両という枠組みではなく、「スロープというオプションの付いたモデル」と考えることで、その真価が見えると言えそうです。
(終わり)
写真:ピーコックブルー、ホンダ
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