プリウスPHVはどんなインパクトを与えるか?
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:トヨタ自動車
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PHVには落とし穴があることも知っておくべきだろう。例えば、ドイツでは電気で走るときにCO2を限りなくゼロで計算するので、カタログに記載されるCO2排出量は非常に優れているが、充電した電気が“何から作られたか”を考慮しないと正確なCO2排出量は分からない。火力発電なら石油が燃えるときに発生するし、原発を使えば安全や廃棄物の処理など別の問題が出てくることもある。
日本でPHV(PHEV)のゴルフGTEを、自宅に設置した200V充電器で毎日充電しながら使ってみたとき、都心では電気だけでゴルフを走らせることができた。首都高速に流入するときなど、アクセルをグッと踏み込むとエンジンが始動し、鋭い加速も味わえる。さらに、都心で少なくなったガソリンスタンドを探す手間も省ける。こまめに充電すればPHVはとても便利だった。
だが、泊まりのような長旅だとその利便性は享受できない。バッテリーが減ったらエンジンで充電しながら走るチャージモードを使うが、その時の燃費は決して良くないからだ。つまりPHVは環境に優しいというよりも、都市の中心部を走るときにメリットがあるのだ。それならピュアEVで良いのかもしれない。
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