売れない「EQC」の汚名返上なるか? メルセデス期待の電動SUV「EQA」に緊急試乗した
掲載 更新 carview! 写真:Kimura Office 81
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ここまでが1月20日のワークショップで発表されたEQAのスペックだが、メルセデス・ベンツはさらに我々にプロトタイプを試乗するチャンスを与えてくれた。
すでに量産モデルの詳細は発表されているのだが、メルセデス・ベンツ博物館前で待っていた我々のところへやってきたEQAは実際に発表前から公道テストに使用されていたモデルで、前後に軽いカムフラージュが与えられていた。20cmのロードクリアランスをもったEQAは高いドライビングポジション、しかも全長が短く街中での取り回しは非常に楽だ。さらに素早い加速とクイックなステアリングでスイスイと機敏に動き回れる。
ドライブモードは「エコ」「ノーマル」「スポーツ」でドライブペダルに対して相応の反応をするが、スポーツでも加速はジェントルである。またステアリングホイール背後のパドルで回生力を5段階に調整することができ、最強ではほぼワンペダル・ドライブが可能だった。また最弱では低速でのコースティングを可能にしている。
やや気になったのはシャーシ・セッティングが快適志向で、しかも装備重量で2トンを超えているのでやや大きめな凸凹のある路面を通過するとボディが揺すられることがあった。ただしシャーシの最終セッティングは終わっていないので量産車では解決されるだろう。
EQAの製造はドイツのラシュタット工場で行われ、間も無くデリバリーが開始される。今回紹介したEQA 250のベースモデルは4万7540.5ユーロ(19%の付加価値税込:約600万円)と非常に政治的な価格である。と言うのは税引きで3万995ユーロ(約500万円)と、ドイツ政府のインセンティブ(補助金)の6000ユーロ(約75万円)、製造者のメルセデス・ベンツから支給される3000ユーロ(約38万円)を取得できるギリギリの4万ユーロ(約500万円)を下回っているのだ。この結果、EQA250は3万8540.5ユーロ(約487万円)で購入可能となる。
ところでメルセデス・ベンツが計画している第二次BEV攻勢はまだ始まったばかりで、EQAには電気モーターをリアに搭載した4WDバージョンが追加され、続いて「EQB」が、そしてハイエンドの「EQS」が間も無く登場する予定である。日本での発売時時期はまだ発表されていない。
レポート:Alex Ostern (アレックス・オーステルン)/Kimura Office
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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