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さらに熟成! 4代目ゴルフ ヴァリアント試乗

熟成のパワートレーン

ゴルフVに対してゴルフVIは、ボディパネルやインテリアを一新したほか、遮音性能を追求。これによって静粛性の高さはさらに進んだわけだが、ヴァリアントではそこまでの変更は行われていない。事実ボディパネル等は新しいものの、インテリアではインパネが新しくなった程度でそれ以外のインテリアはほぼ共通。さらにゴルフVIではウェザーストリップ等を2重とするなど静粛性の向上が図られているが、ヴァリアントはそこまでは行っていない。

ならば内容的にはやはり通常のゴルフVIがいい? と思うだろう。しかし実際に走らせてみると、これが不思議なことにきっちりと進化を感じるのだ。

試乗したのは2.0リッターのTSIを搭載したスポーツライン。ゴルフ ヴァリアントでは最も高いグレードだ。既にご存知のように、ゴルフはVの途中からダウンサイジング・コンセプトを具現化した1.4リッターのTSIを搭載し、7速DSGを組み合わせている。そしてもちろんヴァリアントにもこのドライブトレーンは搭載されている。

ならば2.0リッターのTSIはというと、GTIに搭載されるものは新たなEA888型に切り替わっているが、ヴァリアントでは従来のエンジンを続けて採用する。ただ、それでも数値的には十分以上。いやこれはお世辞ではなく、1.4リッターで十分なのだからむしろ力は有り余っていると言っていい。

200ps/28.6kg-mは車重1520kgのヴァリアントに対してはパワフルとさえいえるほど。それでいて10・15モード燃費値は12.2km/Lを実現しているのだから、燃費とパワーを十分過ぎるほど両立しているといっていいだろう。そして走り出すと、そこには確実に進化を感じる世界が広がったのだった。

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