新型Cクラスで見えた メルセデスのブランド学
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:菊池 貴之
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個人的に感心したのは、走りの熟成度合いである。現行型は、メルセデスが新たに「アジリティ」をキーに開発し、ステアリングは軽くクイックで、全体的に露骨にスポーティ化したが、個人的には軽すぎて味が薄くなったかも? と思える部分もあった。
しかし今回はそこを見事に修正してきている。走り出したとたん、軽さはさほど変わってないが、よりナチュラルで不安感がまるでない。足回りのバネ&ダンパーが新しくなったぐらいしか伝えられてないが、ブッシュ類やゴム類も相当変わっているはずだ。
それからATのマナーである。実は今回はエコ化ももちろんターゲットで、新しく新世代の3.5リッターの直噴V6リーンバーンエンジンが搭載される。これが最大出力が75psアップして306psに、最大トルクが7.1kgmアップして37.7kgmになったのも大きいが、全体としては全車7段AT=7Gトロニックプラスを採用したことの方が大きい。
というのも最近のダウンサイジングエンジンは、常に低回転を使うためにギアの多段化を切り離して考えることは出来ない。その点、現行Cクラスは一部5ATで不十分だったが、今回見事にアップデートしてきたわけだ。
実際、10・15モード燃費は1.8リッター直噴直4ターボモデルで12.8km/Lを達成。V6モデルはエンジンの効率化も大きいが、直4モデルに関しては、燃料マッピング等の改良もあるものの、ほとんどが多段化の恩恵だろう。
そしてこれはエコ化だけでなくマナーにも影響する。実はBMWにしろ一部8速ATやVWにしろ7速DSGなどを搭載するが、本当に2000rpmを境にきっかりシフトチェンジするので、ハイテクはハイテクだが、まるでクルマではなく、ゲームを操っているような気分になる時がある。
ところがメルセデスは昔ながらのトルコン風というか、多少回転を余計にひっぱり、やんわりと繋ぐ部分があって、シフトチェンジが非常に自然なのだ。ショックは皆無で、神経質さもなく、極端に新世代のパワーユニットであることを感じさせない。こちらを好む人の方が多いだろう。
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