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アウディ・クワトロを非日常ドライブで試す!

■アウディ クワトロ30周年

今年でクワトロシステム登場30周年を迎えるアウディが、クワトロのスポーツ性能とアクティブセーフティ性能を体験する特別ドライビングツアー「アウディ ドライビング エクスペリエンス(ADE) スペシャル バージョン」を開催した。ステージとなったのは、栃木県にあるGKNドライブライントルクテクノロジーのテストコース。一般ユーザーに混じり、カービュー編集部も参加した。

■座学と3つの体験ステージ

当日用意されたアウディ車はR8、S8、S5、S4、A4、TTSの6台。講師はスペシャルブログでもおなじみ斎藤聡のほか、井野まり子、飯田裕子という経験豊富なインストラクターたち。

まずは座学でクワトロシステムについて十分な説明を受け、おまちかねの実践レッスンへ。「スポーティネス」「ハンドリング/ハイスピードドライブ」「アクティブセーフティ」の3コースを体験する。

■スポーティネス…AWDとFRの違いがわかる!

スキッドパッド(旋回場)でクワトロとFRの違いを体験。まずは、欧州FRセダン代表として用意されたBMW 3シリーズで、低ミュー路面でオーバーステア状態を保ちながら旋廻。次にA4クワトロで同じように走ると、その差は歴然! FR車はドリフトさせやすいが、クワトロでドリフトアングルを保つのは難しく、カウンターを当てようとして舵を切った方向にクルマが向かってしまう。逆に言えば、クルマがスリップ状態にあっても、ステアリングが生きている。AWD=クワトロの限界域での安全性が実感できる。

■ハンドリング/ハイスピードドライブ

ハイスピードドライブではオーバルコースを130~140km/hで走行。参加した編集YはR8、S4、TTSを2周回ずつドライブし、高性能モデルで、しかもバンクを走るという貴重な非日常ドライブを体験。さらに、ハンドリングレッスンでは小さなワインディングが続くコースを50~60km/hの速度で走行し、コーナリングでの様々な挙動をチェックしていく。「AWDは小回りが利かないと勘違いしていたけど、ハンドリングに対してしっかりクルマがついてきた」と編集Yにとっても新たな発見となったという。

■アクティブセーフティ

最後は急ブレーキと緊急回避の体験だ。インストラクターの「何も恐れることなく思いっきり」というアドバイスを受け、まずは低ミュー路面(圧雪路相当の0.3ミュー)で急ブレーキ。さらに部分的に滑りやすい道路を再現したという左右異なる低ミュー路面(左:0.3、右0.8)でチャレンジ。左右のグリップ力の違いによりステアリングがもっていかれるが、ドライバーのハンドル操作通りに挙動し問題なく停車した。

愛車はメルセデス・ベンツ E320 SDIセダンだという参加者(男性)は、「今まで乗ったことのないクルマを、各モデルのキャラクターも併せて大いに体験できる貴重な時間だった」と満足げな表情を浮かべた。クワトロシステムについては、「雪道運転は嫌いだったけれど、今回低ミュー路でクワトロを体験してみて、またチャレンジしてみようという気になった」とのこと。そして最後に、「実は今、R8が気になっているんですよ…」とポツリ。

本格的な非日常体験プログラムを組んだ今回のADEを筆頭に、ドイツメーカーや国産メーカーが、サーキットやテストコースを使った本格的なドライビングスクールを開催する機会が増えている。クルマ好きの憧れともいえるドリフトはもちろんだが、緊急時のブレーキなど、タイヤのグリップ限界を超えた世界はこうしたロケーションでしか体験できない貴重なものだ。興味がある人はぜひチャレンジしてみてはいかがだろう。

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