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パイクスピーク13、最速王者&熾烈なEVクラス

パイクスピーク13、最速王者&熾烈なEVクラス

チーム・ヨコハマ・EVチャレンジは、独自開発のEVレーサーに市販用タイヤのブルーアース・エースを履かせて挑戦。濃霧+豪雨にもかかわらず、ゴールの2コーナー前までドライだった昨年を上回るペースで走行し、ポテンシャルの高さを見せたものの、無念のリタイア。パイクスでの完走記録は4でストップした。

欧州ブランドも注目する「雲を目指すレース」

北米コロラド州にある標高4300mのパイクスピーク山頂を目指して繰り広げられるタイムアタックレース、『91th Pikes Peak International Hill Climb(以下、パイクス)』が6月末に開催された。今年は国内外からバイク83台、クルマ63台の146台がエントリーしたが、レース当日はお昼過ぎから天気が荒れ模様。マシンやドライバーの実力のみならず、自然をも味方につけなければ記録は残すばかりか完走すらできない。今年はそんな過酷さを例年以上に味わうことになったドライバーが多かったようだ。一方で日本人としても話題豊富な年になったと言えそうだ。

5月、プジョーは「208 T16」で今年のパイクスに参戦することを発表した。北米で市販車を販売していないプジョーだが、今回は新型208のグローバルなプロモーションのためにパイクスへの参戦を決めている。そしてなんと、WRCの絶対王者であるセバスチャン・ローブにドライブを打診。ローブも以前からパイクスに興味を持っており、その意向をシトロエンのWRCチームが快諾しての"Win・Win"の参戦となった。結果もご存じの通り、まさに圧倒的なWinだった。

アメリカではインディ500に次いで歴史のあるパイクスは、過去には1985年にアウディがスポーツクワトロS1で参戦しヴァルター・ロールやミッシェル・ムートンが当時の記録を更新したことがある。プジョーも1987-1989年に205T16、405T16GRでの参戦経験あり。また今回のレース前にはレンジローバースポーツが同じコースを走り、市販車の新記録を打ち立てたと発表している。パイクスは欧州車ブランドにとってもこだわりが強く、ステイタス性が高いようだ。この数年のオフィシャルカーもアウディやポルシェだった。

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