実質300万円台前半、航続520km。国産BEVの“生ぬるいコスパ”を破壊した新型「eビターラ」が中韓激安SUVにケンカを売る
掲載 carview! 文:山本 晋也 40
掲載 carview! 文:山本 晋也 40
BYDのSUVモデル「ATTO3」はボディサイズこそ、全長4455mm×全幅1875mm×全高1615mmとeビターラより大きいのですが、航続性能については互角といえるレベルです。
ATTO3はバッテリー総電力量58.56kWh、一充電走行距離470kmの前輪駆動モデルのモノグレード、価格は418万円となっています。一充電走行距離、価格ともにeビターラの49kWhグレードと61kWhグレードの中間的な数値になっていることから、コストパフォーマンス的にも同等と評価できます。
しかし、政府からのCEV補助金を考慮すると、eビターラのコスパが際立ってきます。なにしろ、eビターラの補助金額は87万円。コナの67万円、ATTO3の35万円を大きくリードしています。
eビターラのXグレードで計算すると、補助金を引いた実質的な価格は312万3000円と、300万円台前半で一充電走行距離500kmを超えるBEVが買えることになります。コスパ重視のBEV検討ユーザーはもちろん、エンジン車と比較しても十分な商品力を備えているといえそうです。
スズキの鈴木俊宏社長は「補助金頼みのビジネスモデルは長続きしない」といった発言もしています。言い換えれば、補助金がなくてもリーズナブルなBEVを提供するということ。
それは安っぽいクルマづくりという意味ではありません。筆者がeビターラのプロトタイプに試乗した際に、60km/h~80km/hで曲がるときのハンドリングはスズキのベストに近く、横Gの受け止め方は理想的という印象を受けたほど、eビターラの走りは洗練されています。
日本では「電気自動車はまだ高いから、ほかの選択肢のほうが現実的」というマインドが主流ですが、将来的なカーボンニュートラルの流れの中では一過性のマインドに過ぎないともいえます。
BEVであってもユーザーに適正価格で提供するというスズキのスタンスは、日本の自動車マーケットにおけるBEVの位置づけを大きく変えるでしょう。
eビターラのデビューをきっかけに国産ブランドのBEVが存在感を増すことを期待したいと思います。
(終わり)
(写真:スズキ)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
次世代ホンダを占う「次の一手」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
ヴィンテージ感あふれるダイバーズウォッチをリッチな“ブラック&ゴールド”で再構築――スピニカーが挑む新境地とは
カワサキ「斬新4脚モビリティ」製品化! 本格悪路性能×「バイク技術」が融合した「スゴいマシン」35年にデビュー! 2030年「サウジアラビア・リヤド万博」会場で採用目指す
SUBARU公認“六連星”マリッジリング登場! クルマ好き夫婦に響く特別な指輪
タグ・ホイヤー、オメガ、ブライトリング──黒の表現がユニークな定番時計3選
荒々しさと静寂と――浅草発のウォッチブランド“KIWAME TOKYO ASAKUSA”「IWAO(巌)」は、巧みに作り上げたダイヤルの表情に注目
両端が離れすぎて、これじゃ見えない!? いえいえ、眼鏡ではありません!! 工具の一種『メガネレンチ』とは?
メルセデス・ベンツ新型「GLB」世界初公開! 全長4.7mに進化した3列7人乗りの大人気“コンパクトSUV” まずEVモデルが登場
じつはイメージと全然違う物流倉庫! 「じつは静か」「ガテン系のノリじゃない」謎の施設の真実をご紹介!!
8年ぶり全面刷新! 日産新型「流麗クロスオーバー」に問合せ“殺到”!? 全長4.4m“ボリューミーボディ”に「700km超え航続」も実現! 新時代の“日産の要”「リーフ」が販売店でも話題に
ハイエース200系専用「LEDコンソールボックス」が進化! 収納・充電・照明を1台で実現する理由
【メルセデス・ベンツ】アウトドアで使い倒す! ルーフラゲッジとスペアタイヤホルダーを純正装備した「AMG G63」
【まさかの“最強の商用車誕生”】トヨタ「プロボックス」一部改良で使い勝手が激変。ACC標準化で日常もアウトドアも“隠れ最適解”になった件
中国向け「RAV4」は“約378万円〜”の設定で登場。国内仕様コア/アドベンチャーの2モデル体制が示す市場差
スズキの小型SUV「eビターラ」発売まで約2ヶ月。現在の受注状況は? 補助金厚めで都市部を中心にジワジワ人気拡大中
日産エクストレイル次期型が徐々に姿を現す! 新たなデザインと進化型プラットフォームの特徴とは?
ホンダ「ヴェゼル」に追加設定された「RS」が“コンパクトSUVの大本命”と言える3つのワケ
26年発売の新型「スーパーワン」に販売店も期待大。ホンダが“小型BEVスポーツ”を市場投入する意図とは?
【まさかのアマゾンで買えるミク仕様】ダイハツ「ミクキャンバス2」登場! 約25万円で“さりげなく初音ミクを推せる軽”に変身する特別パッケージ
【日産の逆襲が本格化】新型「エルグランド」の中身がついに判明。美意識デザイン×e-POWER×プロパイロットで「アルファード」包囲網が整った
これは「N-BOX」越えちゃったかも。日産新型「ルークス」が子育て卒業層に提案する“軽でも高品質”という選択肢
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!