プジョー「208」試乗 クセはあれどそれを補って余りある高い質感と光る個性
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:小林 俊樹 88
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:小林 俊樹 88
しなやかに、軽やかに。石畳の上をステップしている自分が目に浮かぶ。訪れたこともないフランスの街並みの中を。208に乗っていると、凝り固まった頭の中がほぐされていくような気分になる。
プジョー「208」は、2019年のフルモデルチェンジを受けて2代目となり、PSAグループのコンパクトカー用のプラットフォーム『CMP』を新たに採用した。日本車でいえば、トヨタ「ヤリス」やホンダ「フィット」などと肩を並べるBセグメントのコンパクトカーだ。また、内燃機関のモデルだけでなく、電気自動車の「e-208」が登場したことも大きなトピックとなっている。
今回試乗したのは、1.2L 3気筒ターボエンジン(100ps/205Nm)を搭載した中間グレードの「208 Allure(アリュール)」。そのデザインに黄色のボディカラーがよく似合っていて、写真で見るよりも“からし色”のような少し落ち着いた色合いだ。
デイライトは、ヘッドライトからキバのように伸びており、まるで小さなライオンが口を開けて威嚇しているよう。個人的には可愛いと思うのだが、先代のような柔らかいデザインが好きだった方は、少々面食らうかもしれない。
ドアを開けて運転席に乗り込むと、シートを囲むように計器類やボタンが配置されていて、まさに“コックピット”と呼ぶのにふさわしいレイアウトになっている。個人的に好きなのは、二重になっていて立体感のあるメーター。プジョーでは『3D i-Cockpit』と呼んでいて、おそらくガジェット好きな人は、このサイバーなメーターはひと目で気に入ると思う。
しかし、運転席に座り、ドライビングポジションを取ろうとすると、なかなか自分の思った通りのポジションにならない。何度もシートをずらしたり、ステアリング位置を変えたりしていると、編集のKさんが「それ、僕もなかなか合いませんでした」と言う。どうやらブレーキの位置が思ったより手前にあるので、足が縮こまってしまうらしい。ちょこちょこポジションを微調整しながら、とりあえずクルマを発進させた。
208のアクセルをポンと踏んだ瞬間から、獲物に飛びかかるかのように、勢いよく加速してスピードがぐんぐんと伸びていく。PSAグループの3気筒エンジンは、インターナショナルエンジンオブザイヤーの1.0~1.4L部門で4年連続受賞するなど、世界的にも認められているエンジンだということも頷ける。3気筒エンジンは音がうるさいイメージがあったが、208は防音対策がしっかりされているようで、エンジン音も気にならず、ロードノイズやその他の車外音も静かだった。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
新型エルグランド大胆妄想!! アルファードに勝つために必要な性能と価格とは?
なぜ「SLS AMG」は比類なきスポーツカーだったのか? メルセデス・ベンツとAMGが注いだコスト度外視の革新的技術とは
MotoGPスペインGPプラクティス|王者バニャイヤ、レコード更新し初日最速。マルク・マルケス3番手
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う