トヨタの本気が詰まった「GRヤリス」のグレードと装備を読み解く
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 108
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現在販売されているGRヤリスのプライスは、それぞれ下記のとおりです。
●RZ(4WD/6MT)|396万円
●RZ“High performance” (4WD/6MT)|456万円
●RC(4WD/6MT)|330万円
●RS(FF/CVT)|265万円
前述のとおり「RC」は競技用ベース車両なのでやや特殊な存在ですが、残る3グレードのなかでは272psの「RZ」と、同エンジンながらより高機能&充実装備な「RZ“High performance”」の存在が気になるところです。
RZ“High performance”の主な専用標準装備は下記のとおりです。
●BBS製鍛造ホイール(マットブラック塗装)+ミシュランパイロットスポーツ4S(RZはエンケイ製鋳造ホイール+ダンロップSPスポーツマックス050)
●前後トルセンLSD(RZはLSDなし)
●冷却スプレー機能付き大容量空冷インタークーラー(RZは冷却スプレーなし)
●前後ブレーキキャリパーのレッド塗装(RZはオプション)
●ブレーキダクト(RZはなし)
●合皮+スウェードのプレミアムスポーツシート(RZはファブリックのスポーツシート)
●JBL8スピーカー+アクティブノイズコントロール(RZはオプション)
上記のうちもっとも重要な差異は「前後トルセンLSD」で、これがあるとないとでは、超ハードな本格コーナリングをする際の能力は大きく変わります。
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しかし、普通に考えて「超ハードな本格コーナリング」を公道でする機会などありません。そのため、サーキットを走る人以外にとってのおすすめグレードはRZ“High performance”ではなく「普通のRZ」ということになるでしょう。
さらに、「自分は過剰なパワーはいらない。気持ちよくしなやかに走ることができれば、それで十分なのである」と考えている人もいらっしゃるでしょう。そんな場合に限っては、120ps+FF+CVTの「RC」も悪くないチョイスです。普通ぐらいにパワフルで回転フィールも良好な自然吸気エンジンと、路面からの突き上げを感じにくいしなやかな足回りは、きっと日々の暮らしの満足度を上げてくれるはずです。
GRヤリスのライバルは、最高出力272psの直列3気筒ターボエンジン+スポーツ4WDシステム採用グレードに関しては「ライバル不在」だと言えます。これに類する車はほとんど見当たりませんので、GRヤリスの「RZ」および「RZ“High performance”」が気になっている人は、迷わずそのまま突き進んでOKです。
ただし最高出力120psの自然吸気にCVTとFFレイアウトを合わせている「RC」のほうは、同じく気持ちよく走れるスズキ「スイフト スポーツ」の6速AT車も気になるところです。
ボディ剛性やハンドリング性能に関しては甲乙つけがたいものがありますが(どちらも非常に良好です)、エンジンとトランスミッションは、最高出力140psの1.4L直4ターボエンジンと6速ATを採用しているスイフト スポーツのほうに若干分があるかもしれません。
しかしそれも「若干」といったニュアンスに過ぎません。設計年次の新しさやデザインの斬新さといった部分ではスイフト スポーツを上回るGRヤリスのRCは、多くの人が満足できるはずの「気持ちの良い一台」です。
超本格派のスポーツハッチバックである「RZ」および「RZ“High performance”」と併せ、トヨタ GRヤリスをご検討中の方には「ぜひそのまま突き進んでください!」と申し上げます。
<終わり>
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