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東京MSでデザインが公開されるマツダ版EV。その試作車は操縦フィールから個性的な衝撃作だった

踏み込み量やトルク感が伝わるモーター音

「わ、これは面白い!」

マツダの電気自動車のプロトタイプである「e-TPV」のアクセルを踏んだ瞬間、思わずそんな言葉が出た。e-TPVはそこにキッチリと作り込まれたマツダらしい感触を伝えてきたのだ。

アクセルを踏み込むと、踏み込んだ量とそこから生まれる力の大きさがわかるよう作られたモーターの回転音を伴って加速していく。しかもその様は究極の一体感ともいえるフィーリングを伴っていた。だからもうこの時点で、他のEVとは全然違う! と感じる。

そしてカーブでハンドルを操作すると、なるほどマツダの目指す世界観はここだったか! となった。e-TPVは「マツダ3」や「CX-30」を遥かにしのぐ落ち着きのある上質な動きを見せつつ、滑らかな感触を伝えながらしなやかにコーナリングしていったからだ。ドライブトレーンがモーターとバッテリーになったことで、マツダが目指す世界観が完成形に近づいたのだ。

試作車はボディを流用した関係でCX-30をベースにしたクルマに思える。だが、その中身はれっきとした新しい電気自動車のプラットフォームを用いているし、発売時には専用のボディが与えられる。しかしながらこの電気自動車プラットフォームは、実はマツダ3やCX-30と共通する要素が多い。これはどういうことか?

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