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IPL・第一弾、高性能版スカイラインクーペ!

日産が国外で展開している高級車ブランド・インフィニティから、高性能シリーズ「IPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)」が発表された。新たに“プレミアムパフォーマンス”を与えたというIPL、その第一弾の素材はG37クーペ(日本名=スカイラインクーペ)だ。

■パフォーマンスカーを再定義

IPLバージョンのG37クーペでは、搭載する3.7リッターV6「VQ37HR」エンジンに専用チューンが施され、標準エンジンから15ps/1.2kg-mアップの348ps/38.2kg-mを達成。また高回転型エンジンとしての特性も強調され、最高出力の発生回転数が400rpm引き上げられた(7400rpm)。さらには30%の排圧低減を実現したデュアル・エギゾーストシステムを採用し、排気効率だけではなく官能的なスポーツサウンドの調律にも強くこだわっている。

足回りには専用サスペンションや強化されたブレーキシステムなどを装着。スプリングレートは前20%・後10%アップ、ダンパーの減衰力も見直して、不快な振動を排除しつつ路面からのインフォメーションを的確にドライバーへと伝えるファインチューンを施したという。ステアリングのギア比もスポーティな14.7に変更された。

IPLは当初、BMWの「M」やメルセデス・ベンツの「AMG」、レクサスの「F」らに匹敵するハイパワーを与えられると予想されたが、G37クーペ・IPLバージョンのスペックはどちらかといえば控えめ。プレスリリースに「単なるエンジンパワーや加速ではなく、ハイパフォーマンスカーの総合性能を再定義する」と高らかに謳われているように、他を圧倒する絶対的な速さではなく、卓越したハンドリング性能や加速フィール、エンジンサウンドなどがもたらす“気持ちよさ”や“操る愉しさ”に重点を置いているようだ。

■強烈なメッセージ性

エアロダイナミクスを追求したという外観はなかなかに強烈だ。前後バンパーやサイドシル、リアスポイラーなどは専用デザインで、「IPL」エンブレムはリア左側で光る。足元には19インチの7スポーク・グラファイトフィニッシュ・ホイール+ブリヂストン製ポテンザRE050Aが奢られる。ボディカラーは硬派な「グラファイト・シャドー」と「マルベック・ブラック」の2色のみ。写真は公開されていないが、IPL専用のエンジンカバーも用意されるようだ。

コクピットは、赤ステッチ入りのスポーツシート&ステアリング、アルミニウム製ペダルやトリムなどでスポーツテイストを演出する。内装色は「モナコ・レッド・レザー」「グラファイト・レザー」の2色のみ。G37クーペ・IPLバージョンは、北米で12月から販売がスタートし、欧州などにも投入される計画だ。

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