6シリーズ・グランクーペに海外先行試乗！

6シリーズ・グランクーペに海外先行試乗！

■アウディA7スポーツバックは競合しない [4/4]

開発を指揮したDr.トーマス・ジュリアーニは、「6シリーズ・グランクーペは、50～60歳代のエグゼクティブをターゲットにしています。競合モデルとしてはメルセデス・ベンツCLSやポルシェ・パナメーラ、アストン・マーティン・ラピードあたりを想定しています。アウディA7スポーツバックは“典型的なクーペ・フォルム”であることから競合しないでしょう。」と語っている。

つまり個性と実用性を兼ね備えたクルマを求める富裕層に訴求するというわけだ。販売予定台数は世界で年間4000台というから、あくまで“ニッチのニッチ狙い”なのである。またMモデルについては明言しなかったが、登場する可能性が無いわけではなさそうだ。

日本市場では6月30日に640iグランクーペが発売される予定で、価格は標準モデルが940万円、Mスポーツパッケージ装着車は986万円となる。V8搭載の650iグランクーペは秋に追加され、こちらは1257万円となる予定だ。なお、ディーゼル・モデルの導入予定はなく、650i xDriveグランクーペについても現時点で左ハンドル車のみ生産される予定であることから、見送る公算が高いという。