新型ロードスター初のメディア4耐、筑波ラップタイムは？ 燃費は？

5台がガス欠。カービューROADSTERは？

いつコース上に止まってもおかしくない状況の中、ウダガワは超燃費運転に徹する。あと4分、ピットのカトウが「最終コーナーはニュートラルに入れて惰性で走れ」と指示を出す。

残り2分、あと1周すればゴールだ。ウダガワは、6速ホールドで耐える。ウダガワから、「コース上にガス欠で何台も止まっている」という報告が入る。やはり、どのチームも燃費はギリギリだったのだ。

いつ止まるか、いつ止まるか。チーム全員が息を呑むなか、ゼッケン88番「カービューROADSTER」がホームストレートに姿を見せた。湧き上がるピット。暫定順位は20位。

ただし、ガス欠で止まった車両は完走とは見なされない。正式順位はもっと上になるはずだ。

そして発表された正式順位は15位。つまり、最終ラップ付近で5台がガス欠で止まったことになる。まさにギリギリの戦いだった。「カービューROADSTER」は174ラップ、トップからは5ラップの遅れ。それでもゴール後はもう、順位は関係なかった。みんなで力を合わせて完走した、それで全員が満足だった。

レース終了後、ヤマモト監督は、「ND元年で監督はもう引退しようと思ったけれど、監督10周年までもうちょっとやってもいいかな」とつぶやいた。来年は、もっと強くて速い「カービューROADSTER」が見られるはずだ。