ジュネーブで発表された14億円のブガッティ。登場裏話やデザイナーの独占取材を公開
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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ラ・ヴォアチュール・ノアールのデザインエッセンスはミッドシップでありながら延長されたノーズがアトランティック(タイプ57SC)のもつロングノーズ&ショートデッキの伸びやかなシルエットを彷彿させる点や、キャビン後半を包む半円形のサイドパネル、車体中央を前後に走るクロームラインなどだ。これらは当然、アトランティックから引き継がれたアイコンである。
また新しい要素としては半透明のブラックコーティングされたカーボンボディ、無数のLEDからなるヘッドライト、そして透明のフィンに内蔵されているリアのLEDライトが未来的な雰囲気も醸し出している。そして極めつけは6本のマフラーカッターだ。
その心臓部は今や近代ブガッティのアイコンとなっている8.0L W16気筒クアッドターボエンジンで、最高出力は1500ps、最大トルクは1600Nmを発生する。
ダイナミックパフォーマンスに対する正式な発表はないが、おそらく先に発売されているシロンとほぼ同等と思われる。すなわち0-100km/hは2.4秒、200km/hまでは6.5秒、さらに400km/hまでは32.6秒で到達、420km/hでリミッターが介入する。
ジュネーブショーのプレスカンファレンスでは朝9時からのスタートにも関わらず、その30分以上も前からジャーナリストなどが集まり異例といえるほどの人数に膨れ上がっていた。
車両価格は1100万ユーロ(税抜き)、すなわち約14億円、ドイツの付加価値税(19%)を加えると1309万ユーロ、約16億5000万円、日本の消費税額だけで7000万円になる。
ところで、この記事を読んで、豊潤な可処分所得があって購入に興味がある方には残念なニュースだが、こうした天文学的な価格にも関わらずこの唯一無二のブガッティ ラ・ヴォアチュール・ノアールはすでに売約済みであることを報告しておこう。
※3月8日、本文に一部誤りがありましたので修整しました
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