ゴルフTDI試乗。良くも悪くもディーゼルらしさは薄いが、今でも通用するクルマの質の高さが魅力
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹
追加されたディーゼルエンジンは2リッター直4ターボディーゼル。最高出力150ps/3500-4000rpm、最大トルク340Nm/1750-3000rpm。パサートに搭載されるエンジンは同190ps/3500-4000rpm、同400Nm/1900-3300rpmだから、ゴルフ用はピークパワー、ピークトルクともに控えめだ。両エンジンは基本的に同じものだが、出力特性が違うのだ。ちなみにシャランに追加されたエンジンのスペックは同177ps/3500-4000rpm、同380Nm/1750-3250rpmと、これまた微妙に特性が変えられている。「車両の重量や用途に応じて最適化したスペックを採用した」と広報部。全体としてフォルクスワーゲンのディーゼルエンジンは他社の2リッタークラスと比べ、パワー控えめ、効率重視だ。
TDIモデルのうち最上級グレードの「ハイライン マイスター」(391万円)を試乗した。スターターボタンを押して始動。車内で聞くエンジン音はかなり静かだ。振動も少ない。車外で聞いてもその傾向は変わらず、無頓着な人ならディーゼルエンジンと気づかないだろう。ゴルフ3当時のディーゼルとは隔世の感ありだ。
Dレンジに入れて走行開始。市街地でしばらくゴー&ストップを繰り返す。アクセル操作に対するレスポンスは上々で、ガソリンモデルと同じような振る舞いを見せる。3000rpm程度まで回しても静かな印象は変わらない。ならばとアクセルを深くグイッと踏み込んでみた。踏み込んだなりに鋭く加速するものの、トルクがもりもりとあふれ出すような印象はなく、むしろ吹け上がりの軽やかさが印象的。最近乗ったモデルでいうと、メルセデス・ベンツ「A200d」に近いフィーリングだと感じた。
冒頭で述べた良くも悪くもディーゼルらしからぬ……というのはこのことで、ガソリンエンジンに慣れ親しんだ人からも不満が出ないであろう静粛性、制振性を備えている分、ディーゼルに大排気量ガソリンエンジンのような低回転域での力強さを求める人にとってはやや物足りないと感じるかもしれない。私自身は後者だ。
デュアルクラッチトランスミッションの7速DSGはギアリング、変速マナーともにうまくチューニングされていて、変速ショックを感じることなくスムーズに加減速できる。原稿を書くタイミングでふと思い出したが、DSGの悪癖である発進時の一瞬のもたつきを、ディーゼルモデルでは感じなかった。
ディーゼルモデルを選ぶかどうかを決める重要な要素である燃費の良さについては、まとまった距離を走行してデータを得ないとなんとも言えないが、約1時間走行して車載燃費計は16km/Lあたりの数字を示していた。カタログ上の燃費はWLTCモード18.9km/L。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
カワサキの新“ハイパフォーマンスネイキッド”「Z1100」のディテールとは?“凄み”を増したルックスが精悍すぎる! 高度な電子制御で走りにも期待大
知的なステーションワゴン──新型アウディA6 アヴァントe-tron パフォーマンス試乗記
これぞアウディ!──新型アウディA6 アヴァントe-tron パフォーマンス試乗記
ゼンリン、地図柄の文具・雑貨を詰め込んだ2026年福袋を発売
「オープンカントリー」がついに最上級クラスに!!! 新年の「ダカール」は市販車"ランクル"と超絶"ハイラックス"に大注目
レッドブルを翻弄した、マクラーレンの”戦略”……装着タイヤを2台で分け、フェルスタッペンを苦しめた。メキーズ代表「驚いた」
革新的な“ハイテクセラミック”を駆使するラドーより、ブランドを代表する3モデルがお目見え! その真価とは
斬新「観音開きスライドドア」ミニバンが凄い! 全長4.6mボディに「量産初の凄いドア」&「めちゃ広ッ」車内空間が魅力! “まもなく日本上陸”のジーカーが展開する「MIX」中国仕様って?
吉野家21店舗にEV急速充電器設置へ、香川県で第1号稼働…テラチャージ
トライトンがマイチェン? 台形グリルの新グレード「ストリート」がタイで登場!
京急バス、落とし物クラウドfind導入へ…24時間チャット対応で利便性向上
SFで無得点に終わったTEAM IMPUL、年末テストは1台で臨む。来季体制縮小も囁かれる中、オサリバンへ寄せる期待「素質は間違いない」
販売終了から1年半、三菱「RVR」復活か。コンパクトSUV「エクスフォース」の国内仕立て説が濃厚
「ヤリス」がついに“電動パーキングブレーキ”搭載。2月の改良で大型ディスプレイも採用して装備充実だが…コスト高で廃止される機能も
【販売網は他社の4分の1なのに売れすぎ】三菱「デリカミニ」が受注1万台超。“300万円級デリマルパッケージ”がオーダーの7割弱という異例の人気ぶり
新型トヨタ「ハイラックス」にワイドトレッド仕様の「GRスポーツ」が加わるか…オーストラリアで早くも話題に
スズキで一番売れている登録車は「ジムニー」でなく「ソリオ」。なぜ快進撃を続けるのか? 両車を深掘りして見えた“解”とは
新型「エルグランド」「パトロール」国内投入の真意。復活の青写真は? エスピノーサCEOがメディアに語った日産の未来
【新型「RAV4」、今買うと後悔?】納期“2年待ち”の可能性。一方で次期「ハリアー」は“日本専用&国内増産”で大本命かもしれないワケ
新型「ES」受注開始は年明け以降か。販売店に問い合わせ増も、ネットでは巨大サイズに厳しい声…成功の可否は「LS」の動向次第?
【どうなる?】合併破談から1年。日産とホンダの共同開発協議が再び報じられ“米国向けV6ハイブリッド”の行方が注目される展開に
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!