ゴルフGTEに海外試乗。「GTI」のエコバージョン?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
さらに驚くのは乗り心地だ。車重は電池の分だけGTIより200kg弱重く、軽々しさはない。だが、発進加速は前述通りモーターのサポートで力強いし、なにより重い分だけ乗り心地がしっとり。小沢的にはゴルフハイラインに匹敵するかもしれないと思った。
それだけじゃない。ここはある意味、面倒っちゃ面倒だが、半電動カーがゆえ、設定によって性格が結構変わる。運転モードは5種類あって、大人しいものからざっと「Eモード」「ハイブリッドオート」「バッテリーホールド」「バッテリーチャージ」「GTEモード」。
Eモードはまさに電気自動車状態で巨大な8.7kWhのパナソニック電池だけで欧州モードで50kmも走れる。しかもこれがモーター単独で102ps&330Nmのスペックなので十分に速い。もちろん高速域での伸びは足りないが、それでも時速130kmまで到達可能だ。
次のハイブリットオートは一番効率のいい混合モードで欧州複合モード燃費で22.2km/Lも走れる。よってフル充電状態からのEV走行、50kmを含めると、ガソリンわずか40リッターで939kmも走れる計算となる。
さらにバッテリーホールド、バッテリーチャージはハイブリッドオートに比べ、より発電を増やして充電状態をキープするモードと、さらに増やして充電量を増やせるモード。アウトランダーPHEVでいう「セーブモード」と「チャージモード」だ。これはエコ云々よりも、出発直後の街中でEV走行を楽しむのではなく、ドライブ先の海山川でEV走行を楽しんだりするための電池を取っておける機能。もしや三菱の対応を研究したのかもしれない。
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